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Motoki♯ ページ3

彼女は、振り向いてくれない。

ずっと、気づかないまま。



『振られちゃったぁ〜。ま、いつもの事だけど!』

「なんでそんなに振られるの?そういう体質?」

『悲しくなるからやめて!彼氏いない歴=年齢とか考えたくない!笑』

「ハハハwwま、オレもなんだけどな」


だって、ずっと前からAのことが好きだから。


一度だって、他のヤツを好きになったことない。

それに、Aが今まで振られてきたのをずっと見てた。

辛い思いはさせたくないのに、勇気は出ないまま。


『あーあ!モトキみたいな何でも話聞いてくれる彼氏できないかな!』


なんて、君が言うもんだから。

好きで好きでたまらなくなってしまう。


「はいはい、冗談はいいから。新しい恋見つけな」

『くそ〜悔しい!』


俺の気持ちに気づいてないからそんなこと言えるんだよなぁ。



*******************



『ねぇ!好きな人できたよ!』

「お、まじ?今度はどんなやつ?」

まだ、気づかないまま俺に相談してくるA。

『今回はモトキにも秘密にしようと思って!
ねぇ、今日出かけようよ〜』

俺に秘密にする?

その割には出掛けよう、なんて

話しが矛盾しすぎている

「お前の好きなやつと出かけろよ〜。
おとなしく俺は帰るからさ!
今度こそチャンスを逃すんじゃねーぞ!」

自分で言ってて、泣きそうになる。

『チャンス逃したくないから!出かけようよ!』

「だーから、俺じゃなくて…」

突然、温かいものが唇に触れる。

『もう…なんで気づいてくれないの…』

「っ…え?」

『好きじゃなかったら誘うわけ無いでしょ…』

思考回路が追いつかずに、真っ白になる。

「何言って…」

『モトキが好きだっつってんの!なんで気づいてくれないの!?』

ポロポロと泣き出すA。



あぁ、やっと気づいた。

お互いに、気づいてなかったこと。


「お前さ…なんで俺の気持ちに気づいてくれないわけ?」

『はぁ!?もういいよ忘れて…』

俺は遮るようにキスをした。


「大体ずっと前から好きなのになんで気づいてくれないの?好きな女の振られた話なんて聞きたくないんだけど笑」


『…えっ』


「すきだっつってんの!笑」

そう言うと、またボロボロと泣き出した。


『もう…なんでいってくれなかったの…!』


「気づかなかったのはAだってば。笑」


気づいたらから、両思いになれた。

貴方も、気持ちを伝えないと相手はずっと、気づいてないかもよ?笑

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作者名:恷攣愛 | 作成日時:2017年11月20日 22時

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