悪魔に喰われ引かれ会う【青エク】２ (ページ8)

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燐「あ、お帰り!!!!!」

「ただいまーーお腹すいたよ！りーーーーん」

雪「ただいま兄さん」

ほしと雪男が帰宅したのはもう日もくれた夜だった

既に当たり前になりつつある燐のお出迎えに
空腹を刺激する美味しそうな香りがキッチンからもれだしていた

「～っはぁ、いつの間にかこんなに腕をあげて！」

燐「へへっ、こんなの簡単だぜ！」

雪「わぁ、今日はオムライスだ!!!」

ほしと料理をはじめた燐はみるみるうちに腕を上げ
今では食事と言う食事は全て燐が担当していた

「私はセンスがないのかなぁ
一緒作っててもなーんか、いっつも上手くいかないんだよね」

燐「ねーちゃんは隠し味とか、トッピングが多すぎるんだよ」

「ぇー？そお？
ま、もうご飯は燐お願いしちゃうからいいの！
はぁ、毎日こんな美味しいご飯を作ってくれてありがとね」

ほしは燐の頭をポンポンとなでると
フニャリとわらってお皿をテーブルに並べた

(サタンの子供か…他の子となんら変わりない普通の子供なのになぁ)

雪「ねぇさん？ご飯たべよ？」

「うん！」

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時が流れ
ほしは１５歳になった
かわりばえなく
毎日中学と塾と任務に忙しい毎日を過ごしていた

しかし、中学も残すところ後少しになり
春からは高校生になるのだ

高校生になればこの生活も終わりを迎える
高校は正十字学園
完全なる寮生活だ
しかし、ほしの本当の家はメフィストと同じく
正十字学園にあるのだからそこに戻るというのがただしい

「…」

雪「ねぇさん苦しいよ」

「もう少しだこのままでいたい」

燐「毎日を言ってるぞ？最近」

燐と雪男を両腕に抱き締め
かれこれ一時間ご飯を食べ終えた団らん時
何時も決まって抱き締めにくる

「…三年って本当にあっという間になんだね…」

雪「うん。そうだね…」

燐「本当ににいなくなっちゃうだな…」

ああああああああああああん
やだああああああこんなかわいい天使から離れなきゃいけないなんて

雪「絶対に会えない訳じゃなんだし元気だして？」

ほしの頭をよしよしとなでてくる雪男

勿論塾では雪男にあえるが
燐とは当分会えなくな

たった三年しか暮らしていなかったのに
まるで本当の家族のように過ごした日々はほしにとってもふたりにとっても
とても幸せな思いでだった