悪魔に喰われ引かれ会う【青エク】２ (ページ6)

今日:47 hit、昨日:9 hit、合計:45,064 hit

５６ページ6

黄雲はキラキラと光に形を変えると
右手にしていた数珠のブレスレットに吸い込まれるように消えていった
数珠は黒と透明の玉だったが
黄雲の印が浮かび上がると
透明玉は金色のに色を変えた

「はぁ～神様、悪魔か…宿した数珠なんて凄いなぁ
柔蔵に感謝だ」

その言葉に返事をしたかのように
数珠はキラッとひかった

無人島の任務からしばらくかたった

宝生蝮はほしの事をとても気に入ったのか
実習や任務もほしとの同行を常に志願した

ほしも普段あまり女性と接することがないので
その新鮮な感覚に胸を弾ませていた

しかし、とあるとき何か思い詰めたような顔をするようになった

「～って、蝮？どうしたの？」

蝮「え、いや、なんでもあらへんよ」

昼を一緒にとっていたほしと蝮
蝮は何か悩んだようすだった

「最近なんか悩み事？ずっとうわのそらだけど」

蝮「えっ！？そんな風に見えてたんか…あかんな

いや、本当になんでも、あらへんのや
」

ただ、っと小さくて呟く蝮をほしは首を傾げて覗きこんだ

蝮「藤堂先生が、」

「藤堂先生？」

蝮「…藤堂先生が、名陀に興味をもちはって、それで、その話をしてただけやねん。
ただ、あてもまだまだ知らんことだらけでな
う、上手く伝えられんくて悩んでたんやーあっははは
」

蝮は何かごまかすよう乾いた笑みをうかべた

「…ふーん。藤堂先生とはあんまり話したことないけど
勉強熱心な人だよね。優しいし」

蝮「そ、そうなんや！
藤堂先生はとえもええ先生で」

「名陀って私もあんまり知らないけど
蝮は柔蔵と同じて和尚様を守るお家なんだよね？」

蝮「せや。あの申も私もおっ様を名陀を守るために戦ってるん」

蝮のその言葉に嘘はない
強いいしが目を輝かせいた

「いつか行ってみたいとは思ってるけど中々時間なくてね～」

蝮「ほんまに？ほしが京都に来たらあてが案内したるさかい何時でもいってな」

「ありがとう。そうなると柔蔵も一緒だろうけどね」

蝮「なんでやねん！あんな申なんかと回らんでもあてと、後妹かふたりおるねん。二人も紹介したいな
ええところやで。本間…」

「へぇそうなんだ～
楽しみだなぁ」

暗い表情はきえ
うきうきとした蝮の顔にほしは考えすぎかなと思いご飯を口にはこんだ

二人が楽しそうにご飯を食べている姿を
遠くからみてるい人がいることに二人が気がつくことはなかった