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金「おい」
「…学校で話しかけに来るなんて珍しいね」
金「学校じゃなきゃお前がおらんからやろ」
二人の葬式から既に１ヶ月がたっていた
学校では春休みの話で持ちきりだ
金「…何でなんも言わんと塾に来なくなったんや」
「…場所かえよう」
ほしと金造は今にも雪が降りそうなほど寒く重たい空の下校舎をでた
「ごめんね。私もう塾には行かない」
金「は？なにいってんのや!!!!!
お前、責任感じてるんか
あれはほしのせいちゃうって言ったやろ」
「違う…そうじゃない
私には私以外を守る力なんてないの
先生なんてやって史上最年少でｴｸｿｼｽﾄなってっちやほやされて勘違いしてたみたい」
金「っ、お前なんかに守られるほど弱くない、
強くなる、だからやめんなや！」
「…ごめん」
ほしは真っ直ぐ金造をみる
金造は色々言いたい事はあったがその言葉をぐっとのみこんだ
「私高校も辞めるの」
金「な！？」
「誰にも言わないつもりだったけど
こういう時だけは鼻が利くよね
私ね今学期が終わったらヴァチカンに移動になるの」
金造は衝撃的な事実にうまく状況を飲み込めなかった
金「なんで、そんな大事なこと言わんのや」
「えぇ？何々さみしいの」
金「ドあほ！」
「私はもっと強くなりたい
ここにても私の野望は叶わない
私よりもっと強い人達と任務をこなして強くなるの」
金「お前の野望ってなんや、何でそんな生きいそぐんや
お前まだ１６やろ！！！女やろ！
何で一人で抱え込むんや
仲間やないんか！相談も出来ないぐらい俺は頼りないんか！」
金造はほしの制服を掴むと
大きな声をあげた
はぁはぁと息をつく金造にほしは冷ややかな目をむけた
「…金造は弱い。今のままじゃダメだよ
馴れ合ったら強くなれるの？
大切な人を守れるの？」
金「！」
「私はもう何も失いたくない
こんな辛い思いは二度としたくない…そう思ってた
だから最初から大切な人なんか作らない方が良い
本当は家族が死んだ時一人で生きていくときめてたはずなのに
心地よくてつい忘れてた。でも、もう間違えない」
金造の手を払い服を直す
金造は悔しそうに唇を強く噛んで
顔を悔しそうにしかめてほしから目を反らした
ほしは金造ほほに手を添えて
強く結んでいる唇に指をそえた
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作者名：月。 | 作成日時：2018年12月7日 17時
