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黄雲はピクッと体を固まらせた
「どう？私とこない？
この小さな島なんて捨てて
その力を私に頂戴よ」
なんとおろかな子供だろうか
この私が
神として崇められた黄雲が
こんな小娘に
何百年も一人でここで朽ちていくと
おもい続けた日々を嘲笑うように
私に手をのばすのだろうか
あぁ、わかっている
この娘がただの人間で無いこと位…
“貴様が私をか？
お前に使える私にはどんな報酬があるのだ”
「えっ！報酬！？んーーー」
“
まぁいい…たかが人間の器…
寿命がつきるほんの少しの時間
気まぐれに付き合ってやってもいいぞ”
「え、」
この娘からはいいかおりがする
甘ったるく目がまわりそなう鼻につくにおいに
ﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ
“はっ、契約成立だ
小娘…この黄雲
久々にシャバの空気を満喫するとしよう
して、お前の志は何だ…何のために私を使う”
「…私は生きてるあいだに、サタンを殺す
そのために力をかして」
“！？大それた夢だな
早死にするぞ”
「いや？貴女がいればそう簡単にしんだりしない」
伸ばしたのほし手に頭を寄せる
ほしの手のひらに黄雲の文字が浮かび上がった
“精々強くなることだ”
「減らず口を！あんたわかってる？私はサキュバスなのよ？」
黄雲はびっくりしてほしの首元に顔をよせた
“解らぬわけがなかろう…
だが、久しく感じなかった感覚だ”
「えっ！私以外にもあったことあるの？」
“遠い昔にな…サキュバスとは最悪な悪魔を主にしようだ…”
「私は人間。それに私は貴方のこと気に入ったけどね」
“…小娘が”
蝮「ーっ、ここは」
「あ、起きた？」
蝮「はっ！」
「あぁ、頭強くぶつけてるからあんまり動かない方が…」
蝮「つぅ・・・」
蝮は頭をかかえながらほしをみた
蝮「どう、なったんですか…」
「あーえっとね、嵐を引き起こして悪魔は無事静まって…」
蝮「そうですか、私が気を失ってるあいだに」
「うん。そのまま私の使い魔になったの」
蝮「そうですか、…ってえ！？」
「うん。それでね宝生さんには怪我させちゃったし謝らせるね」
蝮「はぁ！？」
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作者名：月。 | 作成日時：2018年12月7日 17時
