53 ページ3
部屋に影がかかった瞬間
少しは慣れた部屋の真ん中に
一匹の悪魔よ姿がみえた
「…黄金の、龍?」
影と光の狭間で半分だけみえたその姿は
金色の美しい龍のような姿だった
“私の名は黄雲
光の属性の悪魔だ”
「へぇっ!?黄雲って中国では神としてまつられてる悪魔!?」
“神か…そんな風に呼ばれていたのは何百年も前の話ダ”
そういうと黄雲はまたヒカッと雷をうんだ
“何故人間が私を神といったかわかるか?
光を生み 熱を生み 力をうむ
私を人間は神々しく奉った”
どーーーん
「とわぁっ!?!?」
“しかし、今はどうだ…
誰もいない辺境地に忘れ去られたあわれな悪魔になりさがったではないか”
ピカッ
「ちょっ!?」
黄雲はほしに語りかけながらも攻撃をやめない
「なに、あんた。なにそんな怒ってるの」
“人間とは愚かよ…
大いなる力を前にし神として崇めたとおもえば
その力に恐怖閉じ込めることしか出来ぬ
かってな生き物だ”
ジュゥゥゥゥゥゥッ
「あっつつつつつつ!」
いつの間にかほしの腕をつかんた黄雲
(!?いつの間にか目の前に!)
“
…貴様、ただの人間ではないな
ククッこの感じなるほど
私は光を司どいし龍
なにを驚くことはない
貴様の視界から光を錯覚させたのみ
”
「ぐあああはっ!」
ほしは黄雲の腕を祓うと後ろにとんだ
“祓おうと言うのか?
お前ごときがこの私を”
「ちっ、」
確かに今の私には上級の悪魔を祓う方法なんてない
しかと、負傷した宝生さんを守りながら戦うのは
どうみてもふりだ
“この島は私が朽ちるまで
共に生きていくのだ
今さら人間が介入していい場所ではない!!!”
ピカッ
ドーーーーン
「っっ、」
“!?何故避けない”
「ねぇ、あんた本当はこの島から出たいんじゃないの?」
“…なんだと”
「本当は人間が好きなんでしょ?
じゃなければ人間が作ったこの社を何百年も綺麗にすることなんてないもの
直ぐにボロボロになってこの島が枯れるのをじっと待つことも出来たはず
あんたは待っていたんでしょ
また神だと崇めてくれる人を
求めていたんでしょう」
“…なんだと”
「あー、私のも回りにはお前みたいな悪魔がいる…
人間と生きている
使い魔として生きてるものもいれば、
人間のように生活してるやつもいる」
“…”
「そりゃ、人間を殺す悪魔もいるけど
私は悪魔も、人間も好きなの」
65人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月。 | 作成日時:2018年12月7日 17時