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悠理の渾身の一撃を受けた男は、菊正宗病院に緊急搬送された。
悠「くそお、なんてヤワな男なんだ！！全身打撲で意識不明だなんて…！」
『悠理、もうちょっと手加減できなかったの。』
男はなんと意識不明の重体で、せっかく居場所を聞こうと思っていたのに作戦が台無しだ。
野「でも、顔写真から身元はわりだせますでしょ。」
清「大けがで原型をとどめていませんよ。おまけに包帯だらけ。」
魅「バイクは盗品だし…手がかりなしか…」
可「もう２時よ。あと１０時間。」
美「犯人の送ってきた写真…この場所ってどこかのビルだよね。ずいぶん汚いなあ。」
そこまで聞いた魅録が、清四郎にアイコンタクトを取って呼び寄せる。
魅「あの男、空手かなんかやってるぞ。身も軽いし、とっさの攻撃もすごかったよ。ケンカ慣れしてる俺がこのザマだ。」
清「そういえばけっこう鍛えた体してたな。空手なら、指の付け根の関節が平らになるからすぐ分かるよ。」
魅「痛い目に遭ってよかったと思ってほしいね。」
そう言って魅録は、清四郎に軽くウインクをした。
『ん？清四郎いないけど、どっか行ったの？』
魅「清四郎は、なんか引っかかることがあるって出かけた。」
＿＿＿＿そのころ、清四郎はある寺に足を運んでいた。
中では、男たちが稽古をしている。
清「相変わらずすごい気迫ですね。」
「おお久しいな、清四郎。和尚は奥におられるぞ。」
清四郎が笑顔で言うと、一人の男も笑顔で答えた。
清四郎も、かつてこの寺で修行していた一人なのだ。
清「雲海和尚。清四郎です。……っ！！おっとぉ！」
障子の外から声をかけた清四郎だが、急に変な気配を感じ後ろにのけぞる。
その瞬間、布を被せた玉が障子を破って出てきた。
清「和尚！！ご自分で障子の張替え、なさいませよ！」
すると、楽しそうに笑って出て来た坊主の高齢男性。
和「腕をあげたのぉ、清四郎。感服感服。久しぶりじゃ、茶でもたてようかのぅ。入んなさい。」
清「障子の張替え。来るたびにこれでは師範代に怒られます。障子の張替え。」
楽しそうな和尚に、清四郎が冷静な口調で障子の張替えをするように言う。
弟子に叱られた和尚は、つまらない、とでも言いたげに眉を下げる。
「武道の神様と呼ばれ人間国宝にまでなられた和尚も、清四郎にはお弱いわい。」
「とても全国制覇を成し遂げたお方には見えませんわ。」
他の弟子にもそう言われ、今度は二人そろって顔を赤く染めた。
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8
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今日の有閑倶楽部
疲れてますわね。話ぐらい付き合いますわよ by野梨子
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snow - 美紀さん» ありがとうございます！！ (2021年11月29日 21時) (
レス) id: 6726eecfde (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年11月29日 13時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
snow - Rubyさん» ありがとうございます！私は母に勧められて漫画を読んで以来、すごくハマっています。応援ありがとうございます！ (2021年11月6日 17時) (レス) id: 6726eecfde (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - すごく面白いです！数年前に漫画を読んで以来だったので、すごく懐かしいです。これからも応援してます！ (2021年11月5日 22時) (レス) @page34 id: 4fb684013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aiwo/
作成日時：2021年9月3日 17時
