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「お前の相手て…あの 大倉 忠義か」
「“あの”って。信ちゃん、知ってるの？」
「知ってるもなにも…何度か店 行った事あんで？」
「そう、なんだ」
「最近 人気のお店よな？この間 僕が買った雑誌に取り上げられてたよ？」
マルちゃんの口から出た雑誌名は、誰もが知る有名雑誌
「でも、今日の招待客リストの中に“大倉 忠義”って名前、なかったよな？」
「せやねん。でも 大きなパーティーやし、誰かのツテで同行させてもらうなんて事、珍しいことやないしな…」
信ちゃんとヤスくんの会話
聞いててちょっと気になった
「招待客リストなんて、なんで調べてたの？」
「A、覚えてへんやろうけど、あの日……ベロベロに酔っ払ったあの日、俺の車ん中で言うたんよ。“ただよしの バカ”って。
元カレ、“ただよし”いうんやなって。俺とヒナはそん時 知って…」
「老舗旅館の一人娘が知り合いやなんて、それなりの男なんやろな…って。そん時は気にも留めてなかったんやけど、今回 久野さんとこのパーティー出るってなった時、ふと思い出して、ヤな予感してん。
ほんでヤスと一緒に、久野さんの秘書さんに無理言うてリストみせてもらってん。“ただよし”っちゅう名前の奴がおらへんか…」
「……なんか、ごめんね？
みんなに変な気 使わせちゃって」
「そんなことっ。Aちゃんは気にすることないって。
俺らがもっと気ぃつけとれば、Aちゃんにイヤな思いさせんと済んだんに…」
「ん〜ん、さっきはヤスくんが来てくれて助かったんだから。ありがとうね。それに……
今日 たまたま、偶然再会しただけで。
大手イタリアンレストランと、駆け出しのお弁当屋さん。接点なんてないじゃない？
もう、彼とは会うことなんてないと思う。
だから、ねっ？私は 大丈夫だから」
暗い雰囲気の4人に
「もぉ、私が大丈夫って言ってるんだから、大丈夫！さっ、帰ろ？」
明るく振舞って
裕くんのお店で5人で呑んで、大声で笑って
久しぶりの再会で、昔の想いが蘇りそうになった
また苦しい思いするってわかってるのに、深みにはまりそうになった私を助けてくれたのは、この4人で
そうだ。私はみんなと仕事に生きるんだ
そう決意を新たにした夜だった
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ちか(プロフ) - りんさん» 不快な思い、させてしまって申し訳ありませんでした。即変更しておきました。 (2017年3月24日 19時) (
レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 大倉くんのファンなので、タラレバというワードがとても引っかかってしまいます…。 (2017年3月24日 13時) (レス) id: b8c41de9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年2月23日 13時
