・51 ページ24
「周りの友達に“あんなイケメン御曹司が、アンタに本気になるわけない。いつか浮気される”って言われてた。口では“そんな事ない”って否定してたけど、心の何処かで引っかかってて。
あの日、最初は“そんな事ない”って思ってたけど、そのうち“やっぱり”って思うようになっていった。
こんな風に思ってしまう、弱い自分にサヨナラしたくて、新しい自分に変わりたくて、信ちゃん……村上さんに“社長になりたい”って相談したの。信じられるのは、地位と 名誉と お金だって。男はもう信じない、そう思った」
忠義の顔、まともに見られなくて 彼のつま先に視線を落として、はぁと一息つく
「おん…そんで？」
彼の優しい声を受けて、再び話し出す
「お弁当屋さんにしたのは、バイトしてたからっていうのもあるけど、忠義と同じ“食”の道で勝負したいって思ったから。それと…」
「…ぅん？」
「それと、忠義が好きって言ってくれたポテトサラダ。作り続けてたら、何処かで再開できるかもって心のどこかで思ってたんだと思う」
「うん…」
「久野さんのパーティーで会った時、私も思ったの。昔みたいだって。もしかしたら…って。
でも、あの女性が現れてやっぱり私じゃダメなんだって思った。
それからは、頭の中 仕事のことだけで一杯にしようとした。
でも、出来なかった
久野さんのパーティーで再会した日から、ずっと 忠義のこと考えてた」
忠義がどんな顔して私のこと見てるのか、はたまた見てくれてないかもしれない
けど、これだけはちゃんと目を見て伝えなくちゃ
「信じてるなんて言っときながら、結局 勝手に逃げ出して。
貴方のこと傷つけたのは、私の方だよ。
ごめんなさい。許してなんて 言わない
でもね？私も一緒なの
忘れようとしても、忘れられない
思い出したくなくても、思い出してしまう
忠義と一緒にいた日のこと
もう迷ったりしない。もう逃げたりもしないから
私のこと、もう一度信じてほしい
こんな私でよかったら
ずっと側に いさせてくださっ……」
最後の言葉が出なかったのは
「A、おかえり」
何年振りかにおさまった
彼の腕の中にいたから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 520人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちか(プロフ) - りんさん» 不快な思い、させてしまって申し訳ありませんでした。即変更しておきました。 (2017年3月24日 19時) (
レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 大倉くんのファンなので、タラレバというワードがとても引っかかってしまいます…。 (2017年3月24日 13時) (レス) id: b8c41de9ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちか
| 作成日時：2017年2月23日 13時
