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お店を開けてすぐやってきたのは
「うぃ〜っす」
「来たで〜」
信ちゃんと裕くん
「なんや、お客 おらへんやんけ」
「当たり前。開店してまだ5分だよ？」
失礼なこと言う信ちゃんの前、水を乱暴に置くと
「まだまだ始まったばっかやもんな」
そう言いながらも、心配顔な裕くん
「だからっ、まだ開店したばっかだからね？お客さんいなくて当然なの」
今回の勝負が決まった時、勿論 信ちゃんと裕くんにも報告した
「そか。あいつ、お前の元カレんとこの奴やったんか」
ショックを受けてた裕くん
「んなもん、関係あらへんわ。思う存分戦ってこい」
少なからずショックを受けてただろうに、背中を押してくれた信ちゃん
2人の注文した料理を運び終わった頃、お店のドアの開く音がして
「いらっしゃいませ〜」
そちらに視線を移せば
「どーも」
立っていたのは
「錦戸さん？こんなとこで何やってるんですか？
「何って…昼飯？」
「でもっ、お店は…」
私の声 聞こえないふりして、この間座った席に腰を下ろす
「何か…ありました？」
「んや、何もあらへんよ？」
明らかな作り笑顔
偶に眉間にシワ寄せて、険しい顔してて
「お店、行かなくていいんですか？」
「ええよ。俺、あっこの従業員ちゃうし」
「でも、気になるんですよね？」
ホント、錦戸さんて素直でわかりやすい人だな
「忠義のとこ、行ってあげて下さい」
「何でっ？」
「困ってると、思うから」
「んなら、尚更っ。あいつが困ってるんなら、そこにつけこめばこの勝負、楽勝やんか」
「そういうの、関係ないです。
勝負とか、関係ないんです。
あの人が、今 頼れるのは錦戸さんだけだと思います」
「そんな事ないよ。すばるくんおるし」
「渋谷さんは渋谷さん。錦戸さんは錦戸さんです。周りは関係ないと思います。錦戸さんが、今 どうしたいかが大切ですよ」
「Aちゃ〜ん」
マルちゃんに呼ばれて、錦戸さんの唐揚げ定食を受け取る
「これ、オマケです」
「覚えてて くれたん？」
「はい。“野菜の代わりに、焼きそば入れて”なんて注文受けたの初めてでしたから。
これ、久野さんとこの麺なんですよ」
「……うんまぁ〜」
いつもの笑顔に戻った錦戸さん
「俺っ、行ってくるわ」
お店を出て行くその背中は自信に満ちていて
「Aちゃ〜ん、ありがとうな」
何度も振り返り、手を振る錦戸さんの姿が見えなくなるまで、私も手を振り続けた
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ちか(プロフ) - りんさん» 不快な思い、させてしまって申し訳ありませんでした。即変更しておきました。 (2017年3月24日 19時) (
レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 大倉くんのファンなので、タラレバというワードがとても引っかかってしまいます…。 (2017年3月24日 13時) (レス) id: b8c41de9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年2月23日 13時
