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「Aさんっ、こんな所で何やってるんですか？」
「何って…今日の準備を…」
「もぉ。こっちのことは俺達に任せて下さい。向こうの店、明日オープンでしょ？」
包丁握りながら
「ほらっ、丸山先輩も。行った 行った」
そう言ってくれるのは、マルちゃんの後輩のシゲちゃん
私達の新店舗の話が持ち上がった時
“丸山先輩の頼みなら、断れませんって”
と、快くうちで働いてくれるようになった料理人さん
「今日と明日は、バイトのみんなもフル回転で働いてくれるんで、2人はこっちのことは気にせず、向こうで思いっきり暴れてきて下さい」
“お疲れ様でーす”と、今日休みだったはずのバイトの子達も現れて
「何で？今日、お休みでしょ？」
「いや〜、こんな時に休んでなんていられませんよ」
「でも…」
「向こうの店が落ち着いたら、連休 もらいますんでっ」
「オレッ、臨時ボーナス 欲しいっす！今月 金欠で…」
「わかった、考えとく」
「イェ〜イ！」
「やったっ！」
「シゲちゃん、今度メシ 奢るわ」
「あざーっす。楽しみにしてますね、先輩っ」
こんなにも素敵な仲間が、こんなにも応援してくれている
「マルちゃん、行こうっ」
「おん、行こかっ！」
絶対に、負けられない
一足先に、お店の準備をしていたヤスくんと合流し、仕込みをしながら、これまでのことを思い出す
“社長になる”なんて、我ながら軽率な発言だったと思う
“社長”なんて、肩書きだけ
みんながいなければ、ここまでやって来れなかった
「いよいよ……やね」
「うん」
「泣いても笑っても、今日で決まるんやね」
「うん」
「大丈夫。俺達がついてるんやから、な〜んも心配することなんてないで？」
「……うん」
ヤスくんの、優しい眼差しと
「そんな顔せんとって。スマイル スマイルッ。Aちゃんの笑顔がないと、うちの店 始まらへんよ？」
「うんっ！」
マルちゃんの、明るい笑顔があれば
私は 頑張れる
壁にかかる時計の針が 午前11時を指し
いざ 決戦の時
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ちか(プロフ) - りんさん» 不快な思い、させてしまって申し訳ありませんでした。即変更しておきました。 (2017年3月24日 19時) (
レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 大倉くんのファンなので、タラレバというワードがとても引っかかってしまいます…。 (2017年3月24日 13時) (レス) id: b8c41de9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年2月23日 13時
