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「ふふっ、何か大変な事になっちゃったね」
「ホンマやね。どないしよっか？」
“大変な事になった”とは思ってるけど、そんなに動じていないヤスくんと私
「ごめんっ。僕のせいやんな？
ホンマに、ごめんなさいっ」
自分のせいだと、慌てふためくマルちゃん
「そんな事ないよ。マルちゃんのせいじゃないから」
きっと………私のせい
私を見下ろした 忠義の目
今まで、あんな目 見たことがなかった
憎しみがこもった目 みたいに見えた
「大丈夫。私達なら きっと負けないって」
勝負の内容は、オープンの11時からランチタイムが終わる14時半までの売り上げを競う事になった
“そちらさんは弁当屋上がりやし、ランチタイムの方が得意やろ？まっ、飲食店経営者の先輩として、ハンディ あげますわ”
渋谷さんの言い方、いちいち気に触るけど、言われてることはもっともで
“わかりました。では、ランチタイムの売り上げ勝負ということで”
3時間半の短期決戦
負けた方は、勝った方の言うことを何でも聞くという条件
“何でも言うことを聞く”
それが何を意味するのか、私も馬鹿じゃないから想像はつく
負けたらこの店を手放さなければならない
そんなこと、絶対にさせない
これからどうしようかと、3人で作戦会議を開こうとしたところに、いきなり開いたお店のドア
「あの、すんませんっ。木口さん いらっしゃいますかっ？」
飛び込んできたのは
「錦戸さんっ！どうしたんですか？」
「やっ、さっき大倉とすばるくんがこっから出てくるの見えたから…」
「あ〜っ…そう ですね」
肩で息をしながら、申し訳なさそうに眉を下げる錦戸さんの前
「何か、ご用ですか？」
ヤスくんが冷たい視線で、立ちはだかった
「あっ、俺 大倉の店で料理人やってます、錦戸 亮 いいます。料理人言うてもデザートなんですけど…」
「………で？」
「あっ…と。今日は、本当に すんませんでした」
「何が、ですか？」
「うちの大倉と渋谷が、とんでもないこと言い出して。ホンマごめんなさい。俺も止めよう思ったんですけど、全く聞く耳持たへんくって。
俺の力不足が招いたことです」
「そんなっ。錦戸さん 関係ないじゃないですか。頭 あげて下さい」
忠義の店と私の店が競い合うってことは、錦戸さんにとって私達はライバルのはずなのに
「こんな理不尽な話 ないよな」
ごめんなって何度も謝る彼は、本当の“いい人”だと思う
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ちか(プロフ) - りんさん» 不快な思い、させてしまって申し訳ありませんでした。即変更しておきました。 (2017年3月24日 19時) (
レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 大倉くんのファンなので、タラレバというワードがとても引っかかってしまいます…。 (2017年3月24日 13時) (レス) id: b8c41de9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年2月23日 13時
