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錦戸さんは、何も変わってない
唐揚げと焼きそばが好きなとこも
感情がすぐ表に出るとこも
私との再会を“嬉しい”と言ってくれた言葉に偽りはなくて、今だって、嬉しそうに私の話をしてくれてる
私は…
私達は……
大きく変わった
3人で笑い合ってたあの頃は、戻ってこない
そう思った時
「もぉ、亮ちゃん。ちょっと黙っといてっ」
彼のその言葉が、私の記憶を呼び起こす
バイトしていたお弁当屋さん
お昼時は、近所の学生さんやサラリーマンでごった返す
錦戸さんはその中の1人で、ほぼ毎日通ってくれていた常連さんだった
毎日顔を合わすうちに
「木口さんてさぁ〜」
自然と世間話をするようになり
「Aちゃんってさっ…」
同世代なこともあって、すぐに友達のようになった
そんな錦戸さんが“友達やねん”って連れてきたのが、忠義だった
注文したお弁当を待つ間
「Aちゃんな、○○大学通ってるんやて。
あと、バイトは週3日で…」
錦戸さんが、私の話を自分のことのように話すから
「もぉ、亮ちゃん。ちょっと黙っといてっ」
って
「俺は、彼女から聞きたいのっ」
って、大きな声で叫んで
“しまった”って顔しながら
「いやっ、ちゃうねん。あのっ…」
焦ってた姿、つい昨日のことのように 覚えてる
………って
あれっ？私、忠義のこと忘れたんじゃなかったっけ？
“久しぶり”とか“仕事 どう？”とか、他愛もない会話をして
もしかしたら、このまま他愛のない会話が続いて
また、錦戸さんと2人でうちのお店に来てくれる日が来るかも……
そんな期待を抱いた時
「忠義さん？」
女性の声がして
「あら、お久しぶりです」
その余裕そうな笑みを見て、思い出したくない過去へ引きずりこまれてそうになる
周りの音が段々と遠のいて、視界に靄がかかったようになり、意識がスーッと遠のきそうになった時
「Aちゃん、大丈夫っ？」
私を支えてくれたのは
「……ヤスくん？」
「うん、ごめん。Aちゃんのこと、ひとりにしてもぉて」
“もう 大丈夫やで”と優しく微笑むヤスくんに、違和感を覚えたのは
さっきまで、かけてなかった眼鏡をかけているから
久しぶりに、戦闘モードのヤスくんを見たからだ
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ちか(プロフ) - りんさん» 不快な思い、させてしまって申し訳ありませんでした。即変更しておきました。 (2017年3月24日 19時) (
レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 大倉くんのファンなので、タラレバというワードがとても引っかかってしまいます…。 (2017年3月24日 13時) (レス) id: b8c41de9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2017年2月23日 13時
