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さすが社長の信ちゃん
こういう場には、慣れていて
「ほれっ、これ 食うてみ?」
たくさん並んだお料理の中から、手際よく取り分けてくれて 飲み物まで取りに行ってくれた
「ありがとう」
「これ、久野さんとこの麺 使こうてるんやて」
「そうなんだ、美味しいねっ」
「俺、えぇと思うで?」
「何が?」
「こないだ久野さんが言うてはった、店の話……」
「うん。ゆくゆくは……と、思うけど 今はまだ早くない?」
「勢いあるうちのが、ええんちゃうか?
マルも、あんだけの腕 あるんに弁当屋だけでは、正直 勿体無い気もするんやけどな」
「そう、だね。マルちゃんと ヤスくんに相談してみる」
「おー おー、そぉせぇ そぉせぇ。俺もヨコも、お前らの見方やし、なんでも相談せぇよ」
ニカッと笑うその顔に、どれだけ勇気をもらっていることか…
どれだけ 安心をもらっていることか……
「ありがとっ。前向きに 考えてみるね」
信ちゃんに言われて、次の一歩を考えなければならない時期が来たんだな…と気付かされた
「あーぁ〜、どーも お久しぶりですぅ〜」
顔の広い信ちゃんは、ここでも知り合いの方がたくさんいて、挨拶されたり 挨拶に行ったり……
忙しいのに、私の手 ずっと握っていてくれて
緊張してた心が、信ちゃんの手の温もりで、ゆっくりと溶けてゆく
「A、スマン!どうしても 、あっこの社長さんにだけ挨拶しときたいねん。待ってられるか?」
「だからっ、大丈夫だって。みんな心配しすぎ」
「けどもやなぁ…」
「マルちゃんも 裕くんも ヤスくんも、すぐ近くにいるし、信ちゃんだって、すぐ戻って来てくれるんでしょ?」
「おう、10分…いや 5分で戻ってくるから。
ここ 動かんと、待っとけよ」
バタバタと早足で歩く信ちゃん
色んな人に呼び止められて、何度も足を止めて
この分なら、30分は帰ってこないかも……
あっちにデザート、あったっけ?
みんなの言いつけを破って、ひとり 歩き出したら
「Aちゃん?」
聞き覚えのある、でも あの4人じゃない声が、私の名前を呼んだ
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ちか(プロフ) - こあさん» 2作品、お読み頂き嬉しい限りです(≧∀≦)決して焦らしているわけでは^^;脱線が多すぎて、本質に迫りきれてないという……本日より、またユルユルと更新していきますので、長〜い目で お付き合い下さると嬉しいです^ ^ (2017年2月16日 8時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - ちかさん» もちろん、同時進行で読み進めております♪ あぁ、焦らされている(笑) (2017年2月14日 1時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - こあさん» 緑さんsideもお読みいただけているのでしょうか?ありがとうございます(≧∀≦)つ、繋がってしまうのでしょうか?!… な〜んて 含みを持たせつつ……(*^^*) 亀更新ではありますが、最後まで お付き合い下さいね☆ (2017年2月13日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - つ、繋がってしまう~(冷や汗)展開が楽しみですね★ (2017年2月13日 15時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちか | 作成日時:2016年12月28日 1時