54.蛇の牙から垂れる猛毒 ページ9
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「あァそうや」
「死んでへんみたいやねぇ、阿散井クン」
市丸ギンの声で、飛んでいた意識が戻される。
「…な…、まさか…!」
ガシャッ、と格子の間から顔を出した。目の前には、青い空と僅かな雲。
集中して捜せば…弱々しいが恋次の魄動らしきものが感じられる……!
…だが、このままでは…
「死ぬやろね、直ぐ」
縁起でもない言葉をどうしてこう平気で放てるのか。憎しみと軽蔑の意を込めて、市丸ギンを睨みつける。
相手が隊長格であろうと、それを臆すること行えるほど、私の中はこの男への嫌悪感でいっぱいだった
「可哀想やなァ阿散井クン…ルキアちゃんを助けようとしたばっかりに…」
「!?、莫迦な…!適当なことを言うな!!何故恋次が私を…」
恋次は、行方不明となった私を現世へ来てまで捕らえに来たのだ。そんな奴が、私を助けるなどあり得る筈は無いのに…
「怖い?」
「…何…だと…?」
「死なせたないやろ。阿散井クンも他の皆も。死なせたない人おると、急に死ぬん怖なるやろ?」
「……!!!」
わからない。この男は一体、何が言いたいんだ…?
灰原三席は、今度は口を開かずに市丸ギンの斜め後ろに立っていた。
この方も、やはりどちらの味方なのかわからない
すると、市丸ギンがゆっくりとこちらに顔を向け口角をあげた。この顔をするとき、この男は何かよからぬ事を考えている
口が僅かに開いていく
全てがスローモーションみたいにゆっくりになった
心臓の鼓動がうるさい。胸のざわめき。滴り落ちる、汗。
嫌な、予感____
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「助けたろか?」
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響華 - 更新、おやめになられたんですか？ (2019年6月29日 23時) (
レス) id: 2916bffe8d (このIDを非表示/違反報告)
金盞花 - ありがとうございます!本当、ヒロネコさん達のお言葉に救われました…皆さんの期待に添えるよう、精一杯努力させて頂きますので、宜しくお願いします。 (2016年6月12日 18時) (レス) id: 48e8b6547c (このIDを非表示/違反報告)
ヒロネコ(プロフ) - 続けてくださるということで良かったです(*´∀｀*)少しでも悩み事が解決したらなと思ったので･･･。あまり無理しないで下さいね(´・ω・｀)更新楽しみにしてます(*´∀`)♪ (2016年6月12日 10時) (レス) id: 293e2e8ec4 (このIDを非表示/違反報告)
金盞花 - ありがとうございます!!早速、続篇にいかせて頂きますね! (2016年6月11日 23時) (レス) id: 48e8b6547c (このIDを非表示/違反報告)
ナキ(プロフ) - 続けるということで本当によかったです！少しでもお力になればと思ってコメントしてよかったです^^更新頑張ってください！ (2016年6月11日 11時) (レス) id: 7f625c503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EGOIST | 作成日時：2016年4月23日 14時
