52.男の真意 ページ7
「あかんなァ」
市丸ギンの後ろには、灰原三席もいた。この二人はいつも一緒にいる
「相変わらず口悪いんやねぇ、キミは。ギンやのうて、市、丸、隊、長。いつまでもそれやったら叱られるで、お兄様に」
人差し指を立て、説明するように話す市丸ギ…隊長。兄様を“お兄様”と呼ぶ時点から、こいつは私の事を小馬鹿にしているらしい
「_____…失礼しました、市丸隊長…」
「あ。いややなぁ本気にした?せえへんよ、告げ口なんか」
肩を揺らし、愉快と言わんばかりに笑う。
_____不愉快だ
「気にせんといて、ボクとキミの仲やないの」
どんな仲だ
『どんな仲だ』
灰原三席が私の心の声を代弁してくれる。市丸ギンと常にいるからか、その心を読むのは慣れているらしい
一瞬の沈黙。でも、すぐに口を開く。私は先ほど…いや、会った時から抱いていた疑問をぶつけた
「…何故…何故、市丸隊長と灰原三席が…このような処においでなのですか…?」
隊長格と席官。普通なら旅禍との戦闘に備え、各守護配置についているはず…
こんな場所で暇潰しなんてしていられないのだが…
「あァ、なんや、大した用事やないんやけど」
「散歩がてら…」
.
_____市丸ギンは不思議だ
その口から放たれる一語一句に、つい、身構えてしまう自分がいる
なんだ、どんな言葉が来るんだ
それとも、嗤いに来たのか?
同情しに来たのか?
まぁ、二番目はこの男にはあり得ない事だが…
少し警戒する様に睨む。
一瞬の沈黙のあと_____…
.
「ちょっと意地悪しに」
その細い目が更に細められた
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響華 - 更新、おやめになられたんですか？ (2019年6月29日 23時) (
レス) id: 2916bffe8d (このIDを非表示/違反報告)
金盞花 - ありがとうございます!本当、ヒロネコさん達のお言葉に救われました…皆さんの期待に添えるよう、精一杯努力させて頂きますので、宜しくお願いします。 (2016年6月12日 18時) (レス) id: 48e8b6547c (このIDを非表示/違反報告)
ヒロネコ(プロフ) - 続けてくださるということで良かったです(*´∀｀*)少しでも悩み事が解決したらなと思ったので･･･。あまり無理しないで下さいね(´・ω・｀)更新楽しみにしてます(*´∀`)♪ (2016年6月12日 10時) (レス) id: 293e2e8ec4 (このIDを非表示/違反報告)
金盞花 - ありがとうございます!!早速、続篇にいかせて頂きますね! (2016年6月11日 23時) (レス) id: 48e8b6547c (このIDを非表示/違反報告)
ナキ(プロフ) - 続けるということで本当によかったです！少しでもお力になればと思ってコメントしてよかったです^^更新頑張ってください！ (2016年6月11日 11時) (レス) id: 7f625c503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EGOIST | 作成日時：2016年4月23日 14時
