75.血を踏まぬよう ページ30
貴女side
藍「…ありがとう、雛森くん…
君を部下に持てて本当に良かった…」
優しい、太陽の様な微笑みを浮かべる藍染隊長。
これに皆は騙されているのかと一人で納得する
ちらりとギンに目をやると、普段とは似つかわしくない微笑ましい笑みを浮かべていた。
…まぁ、これが本物かどうかなんて聞くまでもないが。
藍「ありがとう雛森くん…本当にありがとう…」
その時、微かな霊圧を感じ取る
『…冬獅郎……』
どうやら、もう来てしまったらしい
…だが、今から起きる惨劇には間に合いそうになかった
刹那、揺らめく霊圧。
藍染隊長の不敵な笑み
次の瞬間_____
藍「さよなら」
.
ドッ!!
雛森の背中から真っ赤な刃が顔を出した。
赤い鮮血が華麗に地面を彩る
雛森は一瞬、何が起きたのか理解できていなかった
流していた涙を無意識に止め、下を見る。
胸元には、深く突き刺さる刀。
それを握るのは、自分が最も尊敬した隊長…
あとは混乱。
ひたすら思考回路を巡らせる
だが、答えは出ない。
いや、解りたくもないのだろう
雛「嘘」
最後の最後まで、
偽りの藍染隊長を信じ続けた証拠の言葉…。
その後、刺し抜かれた刀によって支えを失った雛森は力尽き倒れた。
胸元からは赤い水溜りができ始める
そして、藍染隊長の刀が風を切れば反動で鮮血が飛び散った。雛森の体へと。
藍「…行くぞ。A、ギン」
雛森には目もくれず、藍染隊長は動き出す。
雛森の横を、血を踏まぬように丁寧に歩けば床がギシ…と音を立て軋んだ
私の影が、横たわる雛森に映る
…不思議だった。
幼馴染が瀕死の重傷を負っているのに、何も思わない。
…いや、思えない
家族の様に過ごして来た時間は、私にとってはどうでもよかった事なのかも知れない
市「…はい」
『藍染隊長』
小さく踵を返した私の目には二人の隊長格。
静寂が広がる為、声がよく響いた
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響華 - 更新、おやめになられたんですか？ (2019年6月29日 23時) (
レス) id: 2916bffe8d (このIDを非表示/違反報告)
金盞花 - ありがとうございます!本当、ヒロネコさん達のお言葉に救われました…皆さんの期待に添えるよう、精一杯努力させて頂きますので、宜しくお願いします。 (2016年6月12日 18時) (レス) id: 48e8b6547c (このIDを非表示/違反報告)
ヒロネコ(プロフ) - 続けてくださるということで良かったです(*´∀｀*)少しでも悩み事が解決したらなと思ったので･･･。あまり無理しないで下さいね(´・ω・｀)更新楽しみにしてます(*´∀`)♪ (2016年6月12日 10時) (レス) id: 293e2e8ec4 (このIDを非表示/違反報告)
金盞花 - ありがとうございます!!早速、続篇にいかせて頂きますね! (2016年6月11日 23時) (レス) id: 48e8b6547c (このIDを非表示/違反報告)
ナキ(プロフ) - 続けるということで本当によかったです！少しでもお力になればと思ってコメントしてよかったです^^更新頑張ってください！ (2016年6月11日 11時) (レス) id: 7f625c503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EGOIST | 作成日時：2016年4月23日 14時
