72.『灰猫』と思い出 ページ27
吉「…確か…
…知りませんでしたよね、松本さん。
僕の斬魄刀の能力。」
光る刀身が途中で直角に折れ曲がり、
奇妙な形をした斬魄刀からは黄色い雷のようなものが上がっている
松「知らないわね。
ていうか、知ってる人いるの?
あんた、誰にも喋んないじゃないそういうの。」
吉「そんなことないですよ…
同期の雛森くんと…阿散井くんも知ってたかなあ…
…でもいいですよ、この際しょうがない。
松本さんにも、」
次の瞬間、吉良が消えた。
_____…いや、違う!
吉「教えますよ!」
たった一瞬で見上げるように、私のすぐ隣に姿を現す。
圧倒的な殺意が感じられる瞳に、迷わず灰猫を抜刀した瞬間、
お互いの刀が跳ね返るぐらいの一撃
吉「良いですね反応!」
松「何様!」
目で追えない程の斬撃が繰り返される。
そして七回、刃を交えた時だった
吉「…今、何回受けました?僕の剣」
松「え?」
ズン!!!
一気に刀身が重くなった
まるで、全ての重力に逆らっているかのようなその重さに耐え切れず落ちた刀は、
ただ落としただけなのに頑丈な瓦が砕けた
吉「斬りつけたものの重さを倍にする。
二度斬れば更に三倍。三度斬ればそのまた倍。
そして、斬られた相手は重みに耐えかね必ず、
地に這いつくばり侘びるかのように頭(こうべ)を差し出す。
故に、『侘助』
貴女は今七度、侘助の斬撃を刀で受けた。
その刀の本来の重さが零点八キログラムだとして、二の七乗倍すると百四点二キログラム。
抱えて走れる、重さじゃあない。」
松「…だから何?
抱えて走れないだけなら、抱えなきゃいいだけよ」
ギン…
あんた一体、この子をどうしたいの…
松「_____唸れ、『灰猫』」
吉「!」
あんた一体、あたしをどうしたいの…
脳内に流れるのは、いつも寂しい思い出ばかりで…
…。
隙間から見える夜の雪景色。
たった一足の下駄。
気付けばいつもいない、残された足跡
一人ぼっちの、私______…
あんた一体、何処へ行きたいの_____?
…。
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響華 - 更新、おやめになられたんですか？ (2019年6月29日 23時) (
レス) id: 2916bffe8d (このIDを非表示/違反報告)
金盞花 - ありがとうございます!本当、ヒロネコさん達のお言葉に救われました…皆さんの期待に添えるよう、精一杯努力させて頂きますので、宜しくお願いします。 (2016年6月12日 18時) (レス) id: 48e8b6547c (このIDを非表示/違反報告)
ヒロネコ(プロフ) - 続けてくださるということで良かったです(*´∀｀*)少しでも悩み事が解決したらなと思ったので･･･。あまり無理しないで下さいね(´・ω・｀)更新楽しみにしてます(*´∀`)♪ (2016年6月12日 10時) (レス) id: 293e2e8ec4 (このIDを非表示/違反報告)
金盞花 - ありがとうございます!!早速、続篇にいかせて頂きますね! (2016年6月11日 23時) (レス) id: 48e8b6547c (このIDを非表示/違反報告)
ナキ(プロフ) - 続けるということで本当によかったです！少しでもお力になればと思ってコメントしてよかったです^^更新頑張ってください！ (2016年6月11日 11時) (レス) id: 7f625c503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EGOIST | 作成日時：2016年4月23日 14時
