46.世界は既に欺きの上に。 ページ1
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暗雲の空を飛ぶ水と氷の竜。溢れた霊圧で創り出される竜は、天候さえも支配する
長らく共に仕事をしたが、目の前で見たのはこれが初めてだ。
これが、冬獅郎の持つ氷雪系最強の斬魄刀
『氷輪丸』
次の瞬間、切っ先がギンに向けられた。それが合図であるかの様に、竜は唸りを上げながら迫る
…確かに、氷雪系最強という名を持つ程の水量と迅さだ
「…う、ぅあああああっ!!!」
避けきれなかった副隊長の叫び声が木霊する。
気付くとギンは、部下の危機に目もくれず、三番隊隊舎の屋根、私の数メートル隣に移動していた
そこへ素早く、冬獅郎が氷の一撃を放つ。
油断も隙も無いが、ギンはそれを反射的に刀の斬撃で真っ二つに切り躱した
しかし、斬った先に既に冬獅郎はいない。
直後、後ろを振り返る。
そこには、ギンの左腕を鎖で拘束した冬獅郎。
パキパキと音が鳴る。薄い氷が左腕を覆った
ギンの眉間に僅かに皺が寄せられる
「終わりだ!市丸!!」
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_____その時だった
僅かな空気の歪みを感じたのは。まるで、何かがするりと入り込んだ様な感覚
『…!』
まさかと勘付く。冬獅郎は気付いていないようだった
「射殺せ」
「『神槍』_____」
「…!」
伸びた切っ先が、翡翠色の瞳孔へと迫る
【十六巻】
降り頻る太陽の鬣が
薄氷に残る足跡を消してゆく
欺かれるを恐れるな
世界は既に欺きの上にある
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響華 - 更新、おやめになられたんですか？ (2019年6月29日 23時) (
レス) id: 2916bffe8d (このIDを非表示/違反報告)
金盞花 - ありがとうございます!本当、ヒロネコさん達のお言葉に救われました…皆さんの期待に添えるよう、精一杯努力させて頂きますので、宜しくお願いします。 (2016年6月12日 18時) (レス) id: 48e8b6547c (このIDを非表示/違反報告)
ヒロネコ(プロフ) - 続けてくださるということで良かったです(*´∀｀*)少しでも悩み事が解決したらなと思ったので･･･。あまり無理しないで下さいね(´・ω・｀)更新楽しみにしてます(*´∀`)♪ (2016年6月12日 10時) (レス) id: 293e2e8ec4 (このIDを非表示/違反報告)
金盞花 - ありがとうございます!!早速、続篇にいかせて頂きますね! (2016年6月11日 23時) (レス) id: 48e8b6547c (このIDを非表示/違反報告)
ナキ(プロフ) - 続けるということで本当によかったです！少しでもお力になればと思ってコメントしてよかったです^^更新頑張ってください！ (2016年6月11日 11時) (レス) id: 7f625c503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EGOIST | 作成日時：2016年4月23日 14時
