3 守りたいもの ページ8
あの日から––––夏祭りの日から、坂田君は学校に来てない。(部活などで)
もしかして、具合が悪くなったりしてないよね?
サッカー部の方から私のいる第二音楽室、合唱部の部室の窓の方へ見慣れた男の子がやってくる。
しまった。窓の鍵、閉めておくんだった!なんで音楽室は一階にあるんだろう。
「ねぇ、ちょっと春咲さんあとで話あるんだけど、いい?」
「へ?」
突然高橋君に話しかけられてビックリした。
それにしても話って……もしかして、坂田君のこと?
ーーー放課後
「お、春咲さんやっと来たね。随分と君は俺を待たせた。」
「ご、ごめんなさい、遅くなっちゃって。」
な、なんかいつもと高橋君の話し方が違う気がするけど気のせいだよね……?
「まぁ、春咲さんならわかると思うけど……
優のことだよ。」
や、やっぱりその話……ですよね。
うん、そんな気はしてました……。
「坂田君が、どうしたの?」
「最近さぁ!優がず〜っと春咲さんのこと話すんだよ!俺と一緒にいるときも、ずっと!なんか春咲さん、優と秘密でも共有してるの!?だったら教えてよっ!」
もしかして、高橋君……
「ヤ、ヤキモチですか?」
あ、当たり?だって、高橋君顔が真っ赤になって黙ってる、よね。
そっか、幼馴染だもんね、隠し事とか嫌だよね……。
「高橋君、あの、坂田君と秘密とか全くないです!それに、その、私のことばっかりじゃなくて高橋君のことも考えてると思うよ?坂田君は。」
「じゃーいいや。でも!もし優に何かしたら俺が許さないからなっ!覚悟しとけよ!教室でも話しかけてやらなくなるから!」
は、はあ……?
とりあえずそのまま高橋君は帰って行った。
ふと、校門前の木の下に目がいく。そこには、見慣れた赤毛の少年が誰かを待っているかのように空を見上げている、気がした。
もしかして、もしかして、坂田君?
今日は部活来たのかな?
話しかけてもいいのかな……。
迷っていると自然と目が合う。
「久しぶりA、部活お疲れさま。」
やっぱり本当に坂田君だ!
「坂田君、今日は部活来たの?あれ?でも何部だっけ?」
「ごめん、ここで話すのもなんだし、一緒に帰らない?」
何か人前では言いたくないことでもあるのかな?
そんな感じで私たちはいつもの3丁目の公園のベンチに座った。
「俺、今日は学校来てない。ただ、Aと話したいな〜って思っただけ。
実はあれからちょっと入院してた。情けないよな。」
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ゆりぽんず - ふとんさん» うわあああっっ!泣きたいっっ!!同志よ! (2018年8月31日 13時) (レス) id: 8e8ea1d84c (このIDを非表示/違反報告)
ふとん(プロフ) - ううぅ。ゆりぽんずよ!発明創意工夫展と自由研究を残しているのは君だけではない!私もだ!その割には携帯をいじり一日を楽しく過ごしている。あほだ。あほすぎる……! (2018年8月28日 23時) (レス) id: a80059b314 (このIDを非表示/違反報告)
ふとん(プロフ) - やっぴー!短編集作っといたでー!時間かかりすぎたわ。ゆりぽんずの作品面白いわー!更新頑張ってなー! (2018年8月14日 0時) (レス) id: 101f66a072 (このIDを非表示/違反報告)
はっぴぃ - いえーい!短編集も見てきたZE☆三人だと大変だと思うけどこれからも頑張ってね!(オリジナルのほうは見れると思うからよかったら見てねー!) (2018年8月5日 16時) (レス) id: 4540c0c235 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりぽんず - アルケミストさんと、夢主ちゃん推しさんコメントありがとー!これからも頑張るで、応援しとくれさい!気張らんと!って気持ちになるばい! (2018年7月31日 15時) (レス) id: 8e8ea1d84c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりぽんず | 作成日時:2018年7月20日 6時