前任の仕打ち ページ18
ああ、そうだろうな。とぼんやりと思う。
組織の仕事柄、裏社会に潜っていた時に色々見てきた俺ですらきついと感じるほどだ。
しかも、彼女は俺たちと違って、目の前にある刀とは知り合い…いや、同じ場所で過ごした仲間なのだ。この光景はつらいだろう。
そうつらつらと物事を考えられる程度には余裕があって。
ふと目を向けた先では少年探偵が顔を真っ青にして、何かを耐えるように身を震わせていた。
「審神者様！」
必死に声を上げるこんのすけにはっとし、表情を引き締めた響。
「ひとまず中に入って、結界札を貼りましょう。手入れをするにしても、まずは守りを固めなくては。」
「っ！わかった。私はみんなの状態を判別しておく！」
飛鳥は顔をゆがめ、刀たちの元に駆けよる。
部屋の中は、ひどいありさまだった。
端の方に無造作に転がされ、ほこりをかぶっている物はいい方だ。呪符を貼り付けられ、鞘からぬくこともできないもの、中には鞘にも納められず、刀身がボロボロになっているのが見て取れるものもある。
畳のあちこちに血が飛び散り、そうとうひどいことが行われたのだと見て取れる。
「顕現が解けてしまっている…自分の命を預ける道具にこの仕打ちですか。」
こわばった声でこんのすけが言う。
「守りを整えた後は、飛鳥の判別でやばそうなやつから手入れしていくのが良いか。まあ、襲われる可能性もなくはないが。」
「飛鳥様の言葉を信じるなら、人間すべてに悪感情をいだいている刀はいないとのことですが…初対面の我々を無条件で信じるほど友好的ではないでしょう。こういった目にあっているのであれば余計に。」
「どのみち、手入れはしなければなりません。飛鳥もいることですし、札もまだあります。やるしかありません。」
強い目で響が言う。
「判別は終わったよ…。ケイも見つけた。ただ、この数の刀を手入れするとなると、二人が持たないと思う。」
厳しい顔の飛鳥が戻って口を開く。
「手入れ道具を使用すれば大丈夫ですが。どちらも離れにない以上、手入れ部屋に向かうのが最も良い方法かと。」
「そうですか…飛鳥、ここから手入れ部屋までどのくらいですか？」
「うーん。そんなに遠くないけど、他の
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ウルフ - 響sideは、16巻であったと思うのですが… もし、まだ読んでないのでしたら、ネタバレになりますので詳細は伏せておきますが… 自分もかなりの怪盗レッド好きなので… 7月13日は怪盗レッド21巻 通りすがりの救世主★の巻発売日です。楽しみですね！ (2022年5月29日 9時) (
レス) @page2 id: e5a5efea1d (このIDを非表示/違反報告)
なぁな - 紅月=「こうづき」です。怪盗レッドのファンであれば間違えないでほしいです (2022年5月12日 22時) (レス) @page1 id: 06a43c680c (このIDを非表示/違反報告)
紅鳥(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメントありがとうございます！大体のストーリーは固まっているので少しずつ更新できたらと思っています。アスカとケイはもう少しで出せそうですので今しばらくお待ちください(*- -)(*_ _)ペコリ (2020年11月23日 17時) (レス) id: 1f275ddb1a (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ - 面白かったです!白里くんがどんな風にブラック本丸をホワイト化するのか楽しみです!!!あと是非アスカとケイも出してくれると………、応援してますね!!( ﾟДﾟ)ゞ (2020年11月23日 16時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅鳥 | 作成日時：2020年11月21日 14時
