君と私のクロニクル 2

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次の日の学校を廉は休んで

どうしてか、平野君は私にその理由を聞いてきた。


「廉のやつ昨日からずっと部屋から出てこないんだ」

『そっか。』

「本当に何も知らない？」

『帰り道に玲奈さんと会って、それからは分からない』

「え、玲奈に？」


平野君はしばらく考え込んでありがとう、と言った。

廉のいない授業も廉のいない学校もつまらなくて

長く感じた。


「やっと起きた？」


そう呆れて言うのはサッカー部のユニホームを着た勇太だ。

周りには誰もいなくて陽の光も柔らかい。

やっと今が放課後だということに気がついて目が覚めた。


『え、ヤバくない？』

「ヤバいよ、めちゃくちゃ寝てたもん」


昨日は目を瞑ると瞼の裏に廉と玲奈さんの後ろ姿が

はっきりと見えてなかなか寝付けなかったけど

こんな時間まで寝ちゃうなんて吃驚。


『勇太起こしてくれてありがと。部活頑張ってね』

「起こそうと思ったら起きたんだけどね。おう、頑張ってくる」


荷物を急いで鞄に押し込んで教室を出た。

まだ頭がぼーっとするけどすれ違いそうになった

担任には頭を下げた。


「あ！お前、永瀬と仲良かったよな？」

『え？まあ、それなりに？』

「じゃあさ、これあいつんちに届けてやってくれないか？平野に渡し忘れてて」


頼んだ、ってろくに返事も聞かずプリントを押し付ける担任。

まあ‥廉に会える口実が出来たからいいけど

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