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弍拾漆の刻 ページ28

side男主

思えばずっと不思議だった。
83抗争が決定してから、妙にドラケンに付き纏っていた。初めは仲を深めたいのかと考えていたが、護衛と言ったり常に視界に入れようとする真似をしていたり……
まるで、ドラケンを守ろうとしているかのような行動が多くあった。

それに加えて、この抗争の最中に自身の安全よりドラケンを探そうとしていること……
出血を気にしているのであれば、直接殴り合いに発展する前に危ないと言っていたはず。
それなのに頑なにドラケンを探そうとし、加えてひどく焦った顔をしている……。
……つまり考えられるのは、これからドラケンの身に何か起ころうとしていることをタケミっちは知っていることになる。

『タケミっち!!』

「は、はい!」

『貴様がどんな目的を持っているかは知らんが、ドラケンを探しているのだろう!?
俺も手伝おう!』

もし、ペーだけでなく、他にもドラケンを消そうとしているヤツがいて……その存在をタケミっちが知っていたりでもしたら。
タケミっちから情報を聞いて手伝えるのは俺しかいない。

ペーの説得はマイキーがやってくれている。
俺はドラケンを見つけて、そしてドラケンの身に起こるであろう災いを防がなければならない。
あやつは一体何処にいる……!?

「……ラケン君…!ドラケン君!!」

!!

『タケミっち!』

……この悲痛な叫び声、もしや……!

嫌な予感は的中しており、視界に映ったのは腹部を刺され、気を失ったドラケンと泣き叫ぶタケミっちだった。

『応急手当に__』

「うぉぉ!!」

『小賢しい!愚民の分際で俺の前に立つな!!』

メキッ

なんとも小賢しい。実に目障りだ。
……つい顔に拳を食らわせてしまった……が、そんな事は今どうでもいい。とにかくドラケンの元へ向かわねば!

「ダテ!テメェドラケンの所に行きてぇんだろ!」

『スマイリー!そうだが、貴様は……』

「テメェ救世主を名乗る位なら狙われること位自覚しろよ!一人でコイツら潰しきってドラケン助けれんのかよ?!」

『……そうだな、感謝する!』

スマイリーが俺を襲う愛美愛主を殴り、数を減らしてくれる。
あやつも言葉足らずだな……周囲を頼れ、という意味なのだろうに。

スマイリーが協力してくれたおかげで俺の元に向かってくる愛美愛主は少なくなった。
しかし、一体誰がドラケンを刺したのだ……
パーの事について不満があるのであれば、ペーと共に愛美愛主に行くはずだ……
もしや敵か、私怨か…?

番外編→←弍拾陸の刻



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- コメント失礼します!すごく面白いです!話の内容もわかりやすくて、自分の好みでした!このような面白い作品をつくってくださりありがとう御座いますm(_ _)mこれからも応援しています! (2022年1月20日 21時) (レス) id: 1473541b99 (このIDを非表示/違反報告)
Makua*ぼっち - 続編おめでとうございます!続編楽しみに待ってます! (2022年1月19日 20時) (レス) @page43 id: 9133ec87fb (このIDを非表示/違反報告)
Makua*ぼっち - すごく面白いですww厨二病主人公大好きなのでこの小説を作ってくださりありがとうございます!更新頑張ってください!応援しています\\\\٩( 'ω' )و //// (2022年1月14日 16時) (レス) @page38 id: 9133ec87fb (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - ダテちゃん可愛いww (2022年1月13日 19時) (レス) @page3 id: 3fca84560f (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - っっっ…ブフォwww!いやもう笑う要素ありすぎて…w主視点ダメだこれ…www (2021年12月22日 16時) (レス) @page19 id: aa46f024f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白崎 | 作成日時:2021年10月24日 11時

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