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あれから吹奏楽部はというと、菅井君を新たにパーカッションを含めて新入部員を3人も迎えていた。




裕人と蓮は相変わらずこの学校で何処かでぶらぶらとしていて、
たまに見掛ける蓮の後ろ姿をこっそりと見つめては






あの時の蓮の言葉と表情をぼんやりと思い出していた









そんな相変わらずの日が続いた部活終わりの今日

何時ものように圭太達は練習場所に向かうようで







「あ〜〜!腹減ったしィ!」

「今日の練習もキツかったからなあ……コンビニかどっか寄ってから行こうぜ」

「んじゃあ、行くか」








圭太、金也、勇次の順番に私も後ろから続いて行けば
急に立ち止まった勇次の抱える楽器ケースに鼻をぶつける





圭太の驚いた視線の先を追えば
そこにはロッカーに寄りかかった蓮が立っていた









「木藤良、」

「蓮……、」







「どうした……?」









「…皆の今のレベルじゃ

パートリーダーなんかになれないよ。







でも諦めずにやるなら





協力するよ。」






「じゃ、じゃあそれって……」








私の顔を見て蓮が優しく微笑む









「「「マジかあ!!!!!!」」」


「、っ!」








歓喜の声を挙げた3人に押されて思わず
蓮の胸に飛び込む形になって



吃驚した蓮も驚きながらも優しく受け止めてくれる





どくん、







蓮がこうやって協力してくれる嬉しさと
蓮の纏う香りに包まれるのも相俟って




何時も以上に心臓がどきんと跳ねる






自分の頭より上にある蓮の顔を見つめれば
またさっきみたいに優しく笑って







少し、私にしか聞こえないような小さい声で







「……………………Aのお陰だよ、
Aが居てくれるから勇気が出た」





そう言ってまた抱きしめられる









「なっ、お前ら何2人の世界に入ってんだよ!」

「ちょっと俺らも混ぜろしィ!!」

「よし!俺らも木藤良に抱きつくぞ!!!」





4人で蓮に抱きつく感じになって
思わず私も、蓮も、顔を見合わせて笑う





蓮の腕の力がちょっとだけ強くなるのを感じて

遠慮がちに背中に回した腕の力を私もちょっとだけ強めて抱き締めあっていたのであった

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rena07031121(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます!! (2019年3月19日 6時) (レス) id: 155fcacce7 (このIDを非表示/違反報告)
reixxxk(プロフ) - 更新待ってます (2018年3月23日 15時) (レス) id: 6ae3655089 (このIDを非表示/違反報告)
メロン(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2017年8月2日 22時) (レス) id: ffee882ef8 (このIDを非表示/違反報告)
smile love - すごく面白いです!何回も読んでます♪更新、楽しみにしてます! (2017年6月24日 20時) (レス) id: de31ac6d52 (このIDを非表示/違反報告)
らむね(プロフ) - M・Mさん» 更新お待たせして申し訳ないです(>_<)毎日……!本当ですか〜!とっても嬉しいです!これからも蓮とのやり取りにきゅんきゅんして頂けるよう頑張って更新頑張りますね! (2016年9月11日 23時) (レス) id: f63534ad6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ramune | 作成日時:2016年7月19日 23時

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