検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:783,349 hit

10 ページ11

発表会の前日

渚から練習後に一緒に帰りたいと誘いを受けていた為音楽室へと向かう


扉を開けると丁度先生が教室から出る所だったらしく、先生は私にびっくりしつつも優しく微笑んでくれた



「これから帰るところですか?」

「渚に誘われてたので、音楽室に来ちゃいました」

「そうですか」


さようなら
そう言葉を返すと先生は職員室の方へと向かっていった





「なーぎさっ、帰ろ」

「うーんちょっと待ってて、これ閉まってからそっちに」








突然音楽室の後ろの扉が開く

「はーい、ちょっとちゅうもーく」

その言葉と共に教室に入ってきたのは蓮と裕人だった


「…………何?」

「Aもいんじゃん。丁度いい、ちょっといいか」

裕人の顔が怪しく笑った









よこすか芸術劇場のロビーで私と先生と先生の娘さん、奈津紀さんの3人で吹奏楽部の皆を待っていた

「10時よね?集合時間」

「ああ、すまない(名字)さん。皆から連絡は来てるかい?」
「いえ、それがまだ………………」


昨日の蓮の言葉が脳裏を過ぎる
あの言葉を、もし、皆が信じたとしたら…………



「先生!!!


おはようございます!遅くなってすみません」

駅まで全力疾走したからなのか息が切れている


「おはよう、

奈津紀、有馬さんを控え室へ案内してやってくれ
私は此処で皆を待つから」

「あの、皆はまだ……」

「有馬が吹奏楽部では一番乗りだ」




「じゃあ、行きましょうか」



奈津紀さんに案内されて控え室へ向かう
私と渚は顔を見合わせるけど、何処かお互いに表情が暗い


「……まだっていう事はさ」

「皆多分蓮の言葉と裕人の脅しで来ないのかも……」





出演者に用意された控え室の中にはこれから出番であろう人達の織り成す楽器の音で溢れていた

申し訳なさと居心地の悪さで取り敢えず誘導された席に座る

奈津紀さんは私達に温かいお茶を入れてくれた



「皆遅いね」

「私……ちょっと見てきます……」
「渚…すいません奈津紀さん、私も見てきます!」




来た道を周りも気にせず走る
頭の中は昨日の皆の顔しか浮かばなかった








「先生!!」

「おかしいな、ちょっと皆に電話してくれないか」
「私と渚で呼んできます」

「おい、有馬さん!(名字)さん!」


「先生はそこで待ってて下さい!!!!!」

11→←09



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (550 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1018人がお気に入り
設定タグ:仰げば尊し , 木藤良蓮
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

rena07031121(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます!! (2019年3月19日 6時) (レス) id: 155fcacce7 (このIDを非表示/違反報告)
reixxxk(プロフ) - 更新待ってます (2018年3月23日 15時) (レス) id: 6ae3655089 (このIDを非表示/違反報告)
メロン(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2017年8月2日 22時) (レス) id: ffee882ef8 (このIDを非表示/違反報告)
smile love - すごく面白いです!何回も読んでます♪更新、楽しみにしてます! (2017年6月24日 20時) (レス) id: de31ac6d52 (このIDを非表示/違反報告)
らむね(プロフ) - M・Mさん» 更新お待たせして申し訳ないです(>_<)毎日……!本当ですか〜!とっても嬉しいです!これからも蓮とのやり取りにきゅんきゅんして頂けるよう頑張って更新頑張りますね! (2016年9月11日 23時) (レス) id: f63534ad6d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ramune | 作成日時:2016年7月19日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。