未来を変える為 ページ49
「不思議だったんだ。初めてタケミっちを見た時、喧嘩賭博でキヨマサにボコボコにやられてた。なのに、その背中はそこにいる誰よりもでかくて、沢山のモノを背負ってるように見えた」
「そんなことがあったの?」
「あぁ。タケミっちはすげぇよ………。 タケミっちはオレのヒーローだ」
マイキーが言うとタケミっちが目を潤ませる。
「オレが時代を創ると思ってたんだけどな…」
「……ね。私もそう思ってた」
スッと立ち上がったマイキーに合わせて私も立つ。
「立てよ、タケミっち」
直後、離れたところから複数の足音が少しずつ近づいてくる音が聞こえる。
「聞こえるか?時代の足音が。みんなを救う為に、何度やられても諦めずに戦ってきたオマエが…今日、この“時代”を創った」
武蔵神社の鳥居を潜ってきた東卍のメンバーが、ぞろぞろと私たちの前に集まってくる。
ドラケン、隆、八戒、ぺーやん、アングリーにスマイリー、それから千冬にイヌピーその他、東卍に所属する全員が揃った。
集会が始まろうとしているのが分かって、私はマイキーとタケミっちの傍を離れると隅に寄る。
「みんな聞いてくれ!」とマイキーが話し始めた。
「大きな犠牲を払ったけど、天竺を潰して東卍は日本の頂点に立った!オレらは、これから何世代も語り継がれる時代を創った!」
そこまで言うとマイキーが声量を少し落とす。
「………だから、頂点の時に終わらせたい」
少しだけ場がざわつく。
それでも、マイキーは前を向いて堂々と言い放つ。
「本日をもって、東京卍會は解散する!!!」
あぁ、………遂に言った。
当然の事ながら、集会はどよめきに包まれた。
ドラケンですら何も聞かされていない状況に「オマエ…急に何言ってんだ!?」と混乱している。
「壱番隊隊長!花垣武道!!前へ!!」
マイキーに呼ばれて武道がマイキーと向かい合って立つ。
「
そう言って、弟は笑った。
139人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月見(プロフ) - 夜空ゆーたおさん» 楽しみに待っていてくださって、ありがとうございます(*^^*)先ほど1話更新しました! (2023年3月26日 8時) (レス) id: 9508b2817a (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2023年3月25日 2時) (レス) @page22 id: d76bc8bfcd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月見 | 作成日時:2023年2月1日 20時