君の隣に 4【東リベ×呪術廻戦】 (ページ46)

今日:13 hit、昨日:26 hit、合計:29,723 hit

2006年─2月23日記録ページ46

記録─2006年 2月23日

佐野エマ稀咲鉄太に背後から襲われ意識不明の重症。

黒川イザナ稀咲鉄太に撃たれ死亡。

稀咲鉄太半間に拐われる形で逃亡。
その後、稀咲を追いかけたドラケンと武道による交戦の途中、トラックに跳ねられて死亡。

抗争の現場に残った天竺幹部5名が逮捕。

こうして関東事変は幕を閉じた。

＊＊＊＊＊

日付が変わって、帰りの足がなくなった私は、悟が傑から借りた呪霊に乗って病院まで送って貰った。

そして翌日、朝早くにエマのお見舞いに来たドラケンが私のお見舞いにも来てくれて、天竺の幹部が5人逮捕されたことと、稀咲がトラックに跳ねられて亡くなったことを知る。

半間は逃亡したらしい。

ドラケンと入れ替わるように硝子が来てくれて、蛇の呪霊に噛まれた箇所を硝子がサクッと治してくれた。

「病院抜け出して抗争に乱入した挙げ句、呪いの攻撃を受けるなんて、世話の掛かる親友だね」

とため息を付かれたので、それはそれは丁寧にお礼をした。

親友のお陰で私は無事に午前中の検査を終えた。

私が退院する前にエマの様子を見に行ったけれど、妹が目を覚ますような兆しは何一つなかった。

＊＊＊＊＊

「佐野、昨日は大変だったな」

高専に着くと、神妙な面持ちの正道が私を出迎えた。

絶対怒られると思ってたけど、いつもと違う流れだ。

おや？これは鉄槌回避できそう？？

「……正道、心配してくれてたんだね！ありがとう！！」

感謝を込めて正道の手を握って上下にブンブンと振る。

「それはそうと、だ。無断欠席に無断外泊！！その他諸々！！………どういうつもりだ！！！」

「あ…」

怒られた瞬間、術式を使ったけれど、そのときにはもう遅い。

横から飛び出してきた呪骸が私のことを思い切り蹴り飛ばしたのだった。