検索窓
今日:14 hit、昨日:26 hit、合計:29,724 hit

混戦 ページ43

パァンと音がして、目の前でイザナの顔に血が飛び散る。

直後、イザナと向かい合っていた人物が地面に膝を付いた。


「なっ………!?」


何が起こったのか分からなかった。


悟に気絶させられていた筈の稀咲がいつの間にか起きていて、イザナが稀咲から拳銃を奪ってマイキーに銃口を向けた。


瞬間、私は未来予測でマイキーの未来を覗こうとした。

けれど、それと同時に天竺の誰かが前に出て来て、イザナの持つ拳銃をはね除けた。


鶴蝶と呼ばれたその男とイザナが口論になった時、先ほどの銃声が響いのだ。


「カクちゃん!!!」とタケミっちが叫ぶ。

撃たれたのは天竺のヤツだけど、タケミっちの知り合いらしい。


「何度も何度も繰り返し…考え抜いた計画も花垣に潰された」

稀咲がまだ銃を向けたまま話し出す。

「マイキーが使えなくなった今、オレはイザナを媒体にするしかなくなった。鶴蝶、テメェはジャマなんだよ」


マズい。

撃たれたヤツは辛うじて急所を外れていたようだけれど、次撃たれればひとたまりもない。

でも、私は鶴蝶と呼ばれたヤツに触れたことがない。


どうする!?

誰の未来を見ればいい!?


考えて思い出す。


私はさっきの戦いで稀咲に触れた!!


「うぉあああ!!」と稀咲めがけて走る鶴蝶。

私もタッと走り出しながら、未来予測を使う。

「A!待て!!」と悟の声がする。


見えたのはイザナが鶴蝶を庇って撃たれたところだった。


「っ!!」

だとしたら、私がやるべき事は稀咲を止めること。


間に合え!!


そんな願いを込めて、稀咲に突っ込む。

けれど、その前に三度の銃声が辺りに響いた。

直後に私は稀咲に追突して、そのまま二人して倒れ込む。

直ぐに体を起こすと稀咲の手から拳銃を奪って遠くへ投げた。


「テメェ!何しやがる!!」

「アンタこそ!何してんのよ!!」

叫んだ直後、ゴッと私の鳩尾めがけて拳が飛んで来る。


「う゛っ!!」

咄嗟に手で受け止めて威力をころしたけれど、それでも私に中々のダメージを与えた。

「A!」と駆け寄ってきた悟によって、稀咲から引き離される。


「何でっ!イザナが…下僕を庇う!?」

稀咲の焦った声に私も現状を確認する。


「っ!イザナっ!!」


鶴蝶の隣に倒れているイザナがゴフッと口から血を吐いた。

天竺の負け→←兄弟の戦い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
139人がお気に入り
設定タグ:東京リベンジャーズ , 呪術廻戦 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

月見(プロフ) - 夜空ゆーたおさん» 楽しみに待っていてくださって、ありがとうございます(*^^*)先ほど1話更新しました! (2023年3月26日 8時) (レス) id: 9508b2817a (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2023年3月25日 2時) (レス) @page22 id: d76bc8bfcd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月見 | 作成日時:2023年2月1日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。