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稀咲と私 ページ39

「灰谷兄弟、テメェら邪魔すんじゃねぇよ」

「あ?邪魔してんのはテメェだろ」

ギロリと蘭が稀咲を睨む。


「そうそう。オレたちAと先約あるんだわ。前に会った時“次はねーぞ”って約束したもんな」

竜胆が私に確かめてくる。


「………。」

確か、あれは血のハロウィンの時ね。

言われてみれば、言ってたような………

あれ?でもあれって、ガリ男に睨まれて勝負し損ねた悟と傑に言ったんじゃないの?


「A本当か?」

ドラケンが尋ねてくる。

「うーん、半分は本当、………かな?」

「ハッキリしねぇな」


「兎に角テメェはすっこんでろ」

蘭が稀咲を押し退ける。


「はぁ?勝手に決めんじゃねぇ。オレがイザナに任されたんだ!!」

「おい、いくらテメェでも、この件に関しては容赦しねーぞ」

竜胆がガシッと稀咲の腕を掴む。


何々?仲間割れ??

よく分かんないけど、面倒な展開ね。


ドラケンと目を合わせて頷く。

仲間割れ中なら、それはそれで好都合。

こっちからいかせてもらうわよ!!


走り出すと、まず私は稀咲の呪霊を祓いにかかる。


拳に呪力を込めて、稀咲の顔面を狙うフリをして肩に巻き付いている蛇のような呪霊を狙う。

が、稀咲がガードの体勢を取った。


「…!」


慌てて呪力を解除するとあっさり拳を捕まれた。


カプッ!!

「っ!?」

動きを止められた隙を狙って、蛇のような呪霊が私の腕を噛んだ。


まずい………!!

手を引っ込めると直ぐ様体勢を低くして、稀咲の足元を狙う。

それを読んだ稀咲が私の腕を掴む。


「いッ!」

ちょうど、さっき噛まれた腕がジクジクと痛んだ。

「なんだ?大したことねぇな」

ニッと笑う稀咲。


咄嗟に未来予測を使って、自由な方の手で稀咲の顔面に拳を入れた。


「それはお互い様だと思うけど?」

ニッと笑い返す。


「っ!じゃあ!これならどうだ!!」

拳銃を取り出した稀咲がその銃口を私に向けた。


「「「A!!」」」

ドラケンと蘭、竜胆の声が重なる。

少し遠くからヒナが「Aさんっ!!」と呼ぶ声も聞こえた。


流石に私も一瞬焦る。

けれど問題ない。


だって、この後どうなるかは数秒前に既に視ていたから。



「悟っ!!」



パァン!

と銃声が響く。



「………ったく、危ねぇな」



私の前に飛び出した悟が手のひらを開くと、ポロっと拳銃の玉が地面に転がった。

稀咲と悟→←稀咲の狙い



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設定タグ:東京リベンジャーズ , 呪術廻戦 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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月見(プロフ) - 夜空ゆーたおさん» 楽しみに待っていてくださって、ありがとうございます(*^^*)先ほど1話更新しました! (2023年3月26日 8時) (レス) id: 9508b2817a (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2023年3月25日 2時) (レス) @page22 id: d76bc8bfcd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月見 | 作成日時:2023年2月1日 20時

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