君の隣に 4【東リベ×呪術廻戦】 (ページ36)

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来ちゃったページ36

ドラケンとヒナに呪術の秘密を打ち明けた私は、それから4人で抗争の場所へ向かった。

「あーッ！意味分かんねぇ！ったく、テメェーの話は未だに信じらんねぇよ」

「うん、それでいいよ。首突っ込むと危険だから興味も持たない方がいいしね」

久しぶりにバイクの風を浴びて私はマイキーが運転するバブの後ろで、ドラケンに答える。

真にぃがよく後ろに乗せてくれたあの頃が懐かしい。

ドラケンのバイクの後ろにはヒナが乗っていた。

海へ近付くと決戦の地、横浜第7埠頭が見えてくる。

暫くして目的地に到着すると、マイキーが直ぐにバイクを降りた。

私もそれに続いて降りる。

直後、ドラケンも到着して私の隣に止まった。

東卍は多勢に無勢。

ここまでの道中で、マイキーたちから隆とスマイリーが襲われて入院していることを聞かされていた。

喧嘩の渦中に目を向ければ、血だらけのタケミっちが拳を振るっている。

イザナからの攻撃を喰らって、転んで。
それでもまた立ち上がる。

人数が少ない東卍は圧倒的に不利な現状。

けれど、マイキーとドラケンがそこに現れたら、きっと状況は一変する。

そんなの、未来予測を視るまでもない。

拳を振りかざしたタケミっちがマイキーの姿に気付いて、一瞬動きが止まる。

そして、振りかざしていた拳を真上へ突き出した。

「オレ…負けなかったっスよ……総長！！！」

「ありがとう、タケミっち」

マイキーが答えて前に出る。

喧嘩の現場には知らない顔も多かったけれど、イザナや稀咲と、知っている顔も多くあった。

「少し…タケミっちと話をさせてくれ」

呟いてマイキーがイザナと稀咲の間を通りすぎる。

「来てくれたんですね…マイキーくん……。でも何で？」

疑問に答えるようにドラケンがエンジンを吹かすとタケミっちが漸く私たちに気付く。

「ドラケンくん！？Aさん！？何で三人とも来れるんだよ！？」

顔中痣だらけ、血だらけのタケミっちが驚いている。

「降りなよ、ヒナちゃん」とドラケンが声をかけて、ドラケンの後ろに乗っていたヒナの存在を認識したタケミっちが「えっ！？」と更に驚いた顔をする。

バイクから降りたヒナとドラケンと共に私もタケミっちとマイキーの元へ向かう。

「ゴメン、タケミチくん。来ちゃった」

呟いたヒナがここに来るに至った経緯を簡単にタケミっちに話し出した。