君の隣に 4【東リベ×呪術廻戦】 (ページ26)

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襲撃ページ26

「タケミっちやウチと一緒。だから、どっかで張詰めた糸が切れちゃった時、………その時はウチがマイキーを助けてあげるんだ！マイキーがそうしてくれたみたいにね！なーんて！カッコつけすぎかな？」

そう言うとエマがニコッと照れたように笑った。

「ちょっとエマ、その時は私も駆け付けるんだからちゃんと呼んでよ？」

「はいはい、分かってるって！」

私の言葉にエマが笑顔で頷く。

「─────がいるのに？」

ボソッと聞こえてきた声。

振り向くとタケミっちが何か考え事をしているように見えた。

「なーに、辛気臭ぇツラしてんだ？」

悟も気付いたらしくタケミっちに問いかける。

「あ、いや、何でもないっス！」

苦笑いで返事したタケミっちを不思議に思っているとエマが「何か飲む？」と尋ねてきた。

そう言えば喉渇いたなー。

「うん」と頷くとエマが道路の反対側にある自販機に歩いていく。

「手伝うよ」とその後を追いかける硝子。

二人が自販機でジュースを買う姿を見て、私はふと違和感を覚える。

「あれ………？」

ここは真にぃのお墓参りで何度も訪れている場所。

けれどこの景色……

キョロキョロと左右を見て、私はゾッと背筋が凍る。

ここ、予知夢と未来予測で見た景色だ！！

ブーンとエンジン音が近づいてくる。

「っ！…エマっ！！硝子！！」

焦りで思わず叫ぶと駆け出す。

ジュースを抱えてこっちに戻って来はじめていた二人が私を見て不思議そうな顔をした。

けれど、硝子は直ぐピンと来たようで、パッと手元のジュースを手放すとエマの手を引いて駆け出した。

「っ！えぇ！？しょ、硝子！？」

ワケも分からず、硝子に手を引かれるがままのエマの腕を掴んだその時、視界の隅にバイクが見えた。

「A！硝子！！」

グイッと引っ張ると同時に悟の声がして、体に何か力が加わると横方向へと倒れ込む。

ドサッ！と言う鈍い音と、カーン！カラカラカラカッ！！と高い金属音がした。

「いっ！！………っ、うぅっ、痛ったぁあ……」

「お前ら！？大丈夫か！！？」

何やら体の上から重みがなくなると、そんな悟の声がした。

どうやら悟が私たちを庇ってくれたらしい。

「エマちゃん！Aさん！硝子さん！！」

タケミっちの焦った声が聞こえる。

ううっと呻きながら目を開けると、困惑した悟の顔がそこにある。

「…っ、私は大丈夫」

私が答えると隣の硝子が起き上がって「私も平気」と答えた。