検索窓
今日:5 hit、昨日:29 hit、合計:35,913 hit

隆の和平 ページ49

ここにきて千冬にめちゃくちゃ怪しまれてる。


八戒とタケミっちは誤魔化せたのに!

と、悟が急にポンッと私の肩を引き寄せた。

「え?…ちょっと!?」と驚く私に構うことなく悟が話し始める。


「クリスマスに二人きりで近く歩いてたら、Aが雪で滑って転んだんだよ」

「あぁ!それでAさんだけケガしてたんスね?」

タケミっちが納得したようにポンッと手を叩く。


「ク、クリスマスに!二人きり!?………つ、つまりデートッスか!?」


千冬がキラキラした目を向けてくる。

そういえば、千冬は男子だが少女マンガを好んで読んでいると聞く。

悟がソレを知っててそんな嘘を付いたのかは分からないけれど、変なところに火を付けてしまったようだ。


「いや、そっ、そんなんじゃないから!」

ボッと変に熱くなった私は慌てて否定する。

すると今度はまた別の意味で千冬がニヤニヤと怪しげな視線を送ってくる。


「にしても千冬!無事だったんだな!」

タケミっちが話を逸らしてくれた!

ナイス!タケミっち!!と心の中で感謝する。


「あぁ。稀咲と半間に裏切られて縛られてたところを三ツ谷くんが助けてくれたんだ」

「え!…やっぱり稀咲も来てたの?それに半間って?………どう言うこと!?圭介は……アイツのせいであんなことになったのに!!!」

私が詰め寄ると、言いずらそうに顔を歪めた二人がお互いに顔を見合わせた。


「オレだって稀咲と組むなんて嫌っスよ。でも、“八戒を止めて大寿を潰す”って目的が偶然一致したから、クリスマスまでの期限付きでアイツらと組んだんです」

千冬の言葉に「は?」と声を漏らす。


意味分かんない。

私はグッと唇を噛む。


「A、とりあえず落ち着け」

ポンッと悟が私の肩に手を乗せてきた。

そうだ、今ここで私たちが揉めてる場合じゃない。


「それにしても…なんで三ツ谷くんがここに?」

タケミっちが不思議そうに呟くと千冬がサッと答える。


「オレが呼んだ」

「へ?」

「稀咲の裏をかかねぇとな」

「裏って……バカ!!折角の和平なのに!」

「和平なんてオレらに関係なくねぇ?オレらの目的は東卍から黒龍を剥がす事だろ?」

「そうだけど…」

「三ツ谷くんの決めた和平だ。本人が破るならみんな納得する」


稀咲の裏?

和平?


千冬とタケミっちの会話は何が何だかよく分からない。

けれど、二人が考えの元に今日この場所に来たことを私は何となく理解した。

続編のお知らせ→←守るために



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
136人がお気に入り
設定タグ:東京リベンジャーズ , 呪術廻戦 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月見 | 作成日時:2022年11月8日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。