呪術との対面 ページ7
ピトッとおでこに冷たいモノを感じて、私は目を覚ます。
「…！A！気が付いたか！！」
「真にぃ………？」
眩しさに顔をしかめながら目に飛び込んできた人物の心配そうな声を確かめるように呟く。
「A、大丈夫？」
エマの声が聞こえて、そちらに顔を向けると彼女も心配そうに私を見ていた。
「心配したぞ。オマエ、大丈夫なのかよ？」
圭介も傍に居るらしく、尋ねる声が聞こえてくる。
「お化けぐらいで熱なんて出すなよな」
最後にマイキーのそんな声が聞こえたあと、ゴッと音がした。
「いってー」とマイキーの悲鳴からしてお爺ちゃんの鉄拳を喰らったようだった。
「体調はどうだ？」
お爺ちゃんがズイッと私の視界に入ってきて聞いてくる。
「うん、たぶん大丈夫だよ…」
「そうか」
「エマと真にぃは大丈夫？」
「あぁ、オレたちは大丈夫だ」
真にぃは微笑むと私の頭を撫でた。
「マイキーは？」
「あ？何でオレなんだよ。大丈夫に決まってんだろ」
前にお化けが出たとき、マイキーの背後から黒いモヤモヤが出たことがあって、凄く怖かった私はその言葉にホッと息を付く。
「A、寝起きで悪いが話がある」
祖父の言葉に「うん、いいよ」と頷いて体を起こす。
「先ずは客を紹介する」
そう言って祖父は若い男性を部屋に呼んだ。
「夜蛾正道だ」
この日、私はどうして自分だけお化けが見えるのかと、自分の中に宿る力を初めて知ることになった。
そして、これが呪術師としての私の人生の始まりだった。
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月見(プロフ) - ミルねこさん» ありがとうございます！こんな内容にしたら面白そうだな〜と思って書き始めたお話を気に入って貰えて嬉しいです(*^^*)最近は更新サボってしまっていたので、ここから少しずつまた再開していきますね！ (2022年8月23日 22時) (
レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 好きだー！！この小説が好きだと叫びたい！（もう叫んでる）このコラボ私得でしかない…！作者様ありがとうございます。続き待ってます！ (2022年8月23日 14時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ツッコミ担当紫音さん» コメントありがとうございます！！面白いと言ってもらえて嬉しいです(*^^*)少しずつ更新していくので、よろしくお願いします！ (2022年4月9日 6時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ツッコミ担当紫音 - 初コメ失礼します。とっても面白いです！！続きが気になります！頑張って下さい！ (2022年4月9日 0時) (レス) @page19 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - とちこさん» 前作に続き今作も読んでいただき、ありがとうございます！また楽しんでもらえるよう頑張りますね(*^^*)これからもよろしくお願いします😌💓 (2022年4月8日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2022年4月2日 10時
