やるべきこと ページ47
「悟!?何で?任務は!!?」
バッと振り返った私は、喧嘩で入り乱れている中を涼しげに歩いてくる悟に驚きで叫ぶ。
「終ったから来たに決まってんだろ」
「終わったからって、この騒ぎの中に突っ込んでくるなんてバカじゃないの!?」
大体、特級の悟と傑や反転術式が使える硝子が駆り出されるような任務って、そんなに早くケリが付くものなの!?
………いや、そんな戦力が集まったからこそ早く終わったのか?
「ンだ、テメェ!関係ねぇ奴が紛れ込んでんじゃねーよ!!」
「あの女の知り合いってことは、オマエ東卍か!?」
愛美愛主の一人が悟に殴り掛かろうとする。
けれど、その拳は呆気なく彼の手によって止められた。
「止めた…だと?!」
まさか自分の拳が止められるとは思っていなかったらしい男が目を見開いて驚く。
「だって、お前弱いし」
「………。」
“止めた”って言うか、正確には一度無限で威力を落とした拳を素早く無限解除して掴んでるだけだけど。
……………。
六眼持ちの無下限呪術を使うヤツに、不良してるってだけの一般人が勝てるわけない。
あれはズルだな。
悟の無限ズルいな………
「助けてやろうか?」
ジトッとした視線を送っていると私の元まで辿り着いた悟が大したことないように聞いてくる。
「弟とアイツの呪いがぶつかるの避けたいんだろ?」
「そうだけど」
余裕の上から目線なとことろが、何かムカつく。
「じゃあ任せとけ」
「任せとけ…って、どうするつもり?」
「決まってんだろ。呪術師として呪いを祓う」
言うや否や、悟はグッと拳を握って絡んできた愛美愛主の連中の攻撃を簡単にいなしながらマイキーと半間の元へ向かっていく。
「呪術師として呪いを祓う、か…」
私が半間の呪いに敵わないのは仕方ない。
けど、マイキーの呪いとドラケンのことで頭が一杯で、戦っているうちに忘れていた。
私は呪術師だ。
マイキーを止めることも、場を納めることも大事だけれど、やるべきことをしないといけない。
半間に憑いていた呪いを悟が意図も簡単に祓う。
「悟、テメェ手ぇ出すな」とマイキーに。
半間からは「邪魔すんじゃねぇよ」と怒られている姿に思わず笑みが溢れる。
悟が半間の呪いを祓ってくれた。
じゃあ、私はぺーやんの方を何とかしますか!
やるべきことを見据えた私は、入り乱れる戦況を見回して愛美愛主のヤツらを相手にしながらぺーやんを探し始めた。
632人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月見(プロフ) - ミルねこさん» ありがとうございます!こんな内容にしたら面白そうだな〜と思って書き始めたお話を気に入って貰えて嬉しいです(*^^*)最近は更新サボってしまっていたので、ここから少しずつまた再開していきますね! (2022年8月23日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 好きだー!!この小説が好きだと叫びたい!(もう叫んでる)このコラボ私得でしかない…!作者様ありがとうございます。続き待ってます! (2022年8月23日 14時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ツッコミ担当紫音さん» コメントありがとうございます!!面白いと言ってもらえて嬉しいです(*^^*)少しずつ更新していくので、よろしくお願いします! (2022年4月9日 6時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ツッコミ担当紫音 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!!続きが気になります!頑張って下さい! (2022年4月9日 0時) (レス) @page19 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - とちこさん» 前作に続き今作も読んでいただき、ありがとうございます!また楽しんでもらえるよう頑張りますね(*^^*)これからもよろしくお願いします😌💓 (2022年4月8日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月見 | 作成日時:2022年4月2日 10時