ぺーやんとマイキー ページ41
「そうね。“マイキーの姉”って理由で巻き込まれるのは嫌だけどコレは別。私、怒ってんだから」
ハハッと隆が笑う。
「止めても聞かねぇか」
流石は隆、私のこと分かってるね。
「あの人、避難させなくていいのか？」
隆が言う“あの人”とは歌姫先輩だ。
「大丈夫。私の学校の先輩なんだけど、ああ見えて避けるの上手いし、強いから」
何たって呪力があるから。
「4人まとめてやっちまえ」
ぺーやんが仕切ってそう指示を出す。
タケミっちの実力がどれ程か分からないけれど、手負いのドラケンを庇いながら戦って守りきれるだろうか。
私の場合、相手することになった不良の呪霊も祓うことを考えると少し数が多い。
ちょっとくらい呪術使ってズルしてもいいよね？
そう考えながら、動きやすいように着ていた浴衣の裾を捲り上げて適当に帯の中に入れていると、遠くから聞き覚えのあるバイクのエンジン音が響いてきた。
「この排気音」と呟いた隆の顔が少し明るくなる。
「マイキーの
ドラケンがニッと笑って私たちの方を見た。
ドラケンが危ないことをマイキーが事前に知っていたとは考えにくいけれど、こうしてこの駐車場に来たと言うことは何かしら理由があるのだろう。
「この事態をどこかで聞き付けたみたいね」
辺りがどよめく中、一台のバイクが駐車場に滑り込んでくる。
その人物を見てぺーやんやタケミっちたちが口々に弟の名前を呟く。
辺りを見回して状況を理解したらしい弟が、騒ぎの中心まで歩きながら「なるほどね」と呟いた。
「オレを別のトコ呼び出したのはケンチン襲う為ね。……で。オレのせいにして“東卍”真っ二つに割っちまおう…と」
弟が言うとぺーやんが「オレはただパーちんを！！」と叫んだのに対して、すかさず「これはオマエのやり方じゃねぇ！」と言い返す。
「誰にそそのかされた？」
そう尋ねるマイキーは怒った表情でぺーやんを見据えていた。
それに反してぺーやんは後ろめたさがあるからなのか、顔を背けてマイキーは勿論、私たちの顔を見ようともしない。
今のところマイキーは冷静で様子に異変はない。
このまま呪いが出てくることなく場が収まればいいけど………
そう思いながら、私はいつでも動き出せるように警戒する。
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月見(プロフ) - ミルねこさん» ありがとうございます！こんな内容にしたら面白そうだな〜と思って書き始めたお話を気に入って貰えて嬉しいです(*^^*)最近は更新サボってしまっていたので、ここから少しずつまた再開していきますね！ (2022年8月23日 22時) (
レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 好きだー！！この小説が好きだと叫びたい！（もう叫んでる）このコラボ私得でしかない…！作者様ありがとうございます。続き待ってます！ (2022年8月23日 14時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ツッコミ担当紫音さん» コメントありがとうございます！！面白いと言ってもらえて嬉しいです(*^^*)少しずつ更新していくので、よろしくお願いします！ (2022年4月9日 6時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ツッコミ担当紫音 - 初コメ失礼します。とっても面白いです！！続きが気になります！頑張って下さい！ (2022年4月9日 0時) (レス) @page19 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - とちこさん» 前作に続き今作も読んでいただき、ありがとうございます！また楽しんでもらえるよう頑張りますね(*^^*)これからもよろしくお願いします😌💓 (2022年4月8日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2022年4月2日 10時
