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黙っていられない ページ40

「エマっ!」

妹に駆け寄ると歌姫先輩が付いてきてくれる。

その背中越しにぺーやんが何か叫んだ声がした。


「エマ、怪我してない?」

「ウチは平気。けど、ドラケンがっ…!」


妹を落ち着かせる為に彼女の背中を擦る。


「ぺーやん!テメェ!!!何、愛美愛主とつるんでんだよ!」


隆の声に私たち三人は顔をそちらへ向けた。

こっちからは隆の背中しか見えないけれど、声色からして隆が怒っていることは明白だった。

それでもぺーやんは怯むことなく、何かを決意したような顔をしていた。


そんなぺーやんを見てエマがキッと表情を変える。


「ぺーやん卑怯だよ!!いきなり後ろからバットで襲って!こんなに大勢連れてきて!それでも男!?」


この状況でぺーやんに文句を言うなんて、流石は私の妹だ。


「歌姫先輩、妹のこと頼みます」

「いいけど、何人か憑かれてるから気を付けて」


先輩が言うように愛美愛主の数名は低級の呪霊に憑かれていた。

そして、ぺーやんも準2級と思われる呪霊に憑かれている。


この前会ったときは何ともなかったのに。


少し気を引き締めて「はい」と頷く。


ドラケンの側にいる隆とタケミっちの元へ歩くと、ドラケンがドサッと座り込んだ。

流石に限界らしい。


愛美愛主はザッと見ただけで50人はいる。

1人でよくこの状況を耐えたものだ。


「テメェら2人で叶うと思ってんの?」

愛美愛主の1人がそんなことを言う。


「2人?何言ってんの。3人よ」


声をあげて私は隆の隣に並ぶ。

まぁ歌姫先輩もいるから正確には4人だけど。


「女は引っ込んでろ」

「私の大事な妹と弟の親友傷つけられて、黙って見てる訳ないでしょ」

ギロッと睨み付けると鼻で笑われた。


女だからって舐められててムカつく。

悟と実習で初めて戦った時のことを思い出す。


愛美愛主は数はともかく、一人一人は大したこと無さそうだ。


女だからって私を舐めたこと、思い知らせてやる。


「A、いいのか?」

隆がチラリと私を見て付け足す。


「いつも面倒に巻き込まれて嫌そうにしてたじゃねぇか」


隆が言うようにマイキー絡みで不良から絡まれた場合、しつこく付けられることがあってウンザリしていた。

いつもは絡まれて仕方なく相手をしてきたから、こうして自ら喧嘩に参加することはあまりない。

ぺーやんとマイキー→←人探し



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設定タグ:東京リベンジャーズ , 呪術廻戦 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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月見(プロフ) - ミルねこさん» ありがとうございます!こんな内容にしたら面白そうだな〜と思って書き始めたお話を気に入って貰えて嬉しいです(*^^*)最近は更新サボってしまっていたので、ここから少しずつまた再開していきますね! (2022年8月23日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 好きだー!!この小説が好きだと叫びたい!(もう叫んでる)このコラボ私得でしかない…!作者様ありがとうございます。続き待ってます! (2022年8月23日 14時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ツッコミ担当紫音さん» コメントありがとうございます!!面白いと言ってもらえて嬉しいです(*^^*)少しずつ更新していくので、よろしくお願いします! (2022年4月9日 6時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ツッコミ担当紫音 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!!続きが気になります!頑張って下さい! (2022年4月9日 0時) (レス) @page19 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - とちこさん» 前作に続き今作も読んでいただき、ありがとうございます!また楽しんでもらえるよう頑張りますね(*^^*)これからもよろしくお願いします😌💓 (2022年4月8日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月見 | 作成日時:2022年4月2日 10時

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