君の隣に 1【東リベ×呪術廻戦】

未来予測の可能性 ページ35

未来予測は私が術式を発動させない限り視えない筈だけど………


予知夢と一緒で無意識的に使ったとか？

それとも私の術式には、まだ伸び代があるとか？


一度できたのなら試してみる価値はある。


タケミっちと握手した手をジッと見つめる。


あの時に視えたタケミっちの未来は断片的にしか覚えていない。


けど、雨の日の風景や彼が意識のないドラケンをおぶっている姿。

そして、レンタルビデオ屋と思われる場所の景色。


それから知らない男と握手している姿。


「………。」

これから、何が起こるって言うの？

少なくともドラケンに危険が迫ってるってこと？


念のため、あれから毎日ドラケンの未来を視ているけれど、至っていつも通りピンピンしている姿しか視えない。

そして、あと数日すればマイキーと仲直りすることは分かった。


未来予測は絶対じゃない。

未来は変わることだってある。


マイキーとドラケンが仲直り出来るなら東卍は二つに割れないし、抗争は起きないだろう。

だから、きっと大丈夫。


気にしすぎるのは良くない。

ドラケンの未来を視るのはもうやめよう。



「おい！」

「ッ、ギャッ！！」


耳元に響いた悟のバカデカい声に悲鳴を上げる。


「着いたぞ。ボサッとしてんじゃねぇ」


面倒そうに顔を歪めた悟がそう告げた。

いつの間にか任務地に着いていたらしい。


「もう！ちょっと考え事してただけでしょ」

「任務に集中しろ」


ムカつくけれど、悟の言う通りだ。

今は任務に集中しないと。


先に車を降りた悟に続いて私も車を降りた。

2005年─8月3日 武蔵祭り→←体調

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