私と幼なじみと万次郎とエマ ページ4
「へー、オマエらオフクロが違うんだ?」
「よく分からないけど、そうみたい」
私が答えると圭介が面白そうにマンジローを見る。
「外人みてぇな名前だな」
「だろ?」
「じゃあオレ、エドワードの“エド”」
「オレ、マイケルの“マイキー”」
アホなことを言い始めた二人に顔がひきつる。
「いや、誰だよ…」
それを機にどんどんふざけていく二人。
男の子って何でこんなバカなことで盛り上がれるんだ?
そう思っていると、仕舞いには追いかけっこを始めた。
「ちょっと!二人とも!!」
私が声をあげると、隣に座っていたエマがポツリと呟く。
「…本当は、分かってるんだ」
どこか虚しそうなその声にマンジローたちは足を止めた。
そして、私たちの視線は自然とエマに向かう。
「ママのキモチ。ママはウチの事、嫌いだから………だから捨てたって、分かってるんだ。でも言ったんだよ?用事が終わったら迎えに来るって」
そう言ってボロボロ泣くエマ。
私は…私が物心付いたときには、両親は既に家にいなくて顔も覚えていない。
私とマンジローはずっとお爺ちゃんと真にぃが育ててくれた。
だから捨てられたと言うエマの気持ちが分からない。
エマをどう慰めれば良いのか、私には分からなかった。
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月見(プロフ) - ミルねこさん» ありがとうございます!こんな内容にしたら面白そうだな〜と思って書き始めたお話を気に入って貰えて嬉しいです(*^^*)最近は更新サボってしまっていたので、ここから少しずつまた再開していきますね! (2022年8月23日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 好きだー!!この小説が好きだと叫びたい!(もう叫んでる)このコラボ私得でしかない…!作者様ありがとうございます。続き待ってます! (2022年8月23日 14時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ツッコミ担当紫音さん» コメントありがとうございます!!面白いと言ってもらえて嬉しいです(*^^*)少しずつ更新していくので、よろしくお願いします! (2022年4月9日 6時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ツッコミ担当紫音 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!!続きが気になります!頑張って下さい! (2022年4月9日 0時) (レス) @page19 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - とちこさん» 前作に続き今作も読んでいただき、ありがとうございます!また楽しんでもらえるよう頑張りますね(*^^*)これからもよろしくお願いします😌💓 (2022年4月8日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見 | 作成日時:2022年4月2日 10時