神社 ページ20
「あんのぉ脳筋…!!」
補助監督の運転で連れられた場所に降り立った私はワナワナと震える。
なーにが都合がいいだ!
「武蔵神社か…」
隣の悟が呑気に呟いている。
そう、東卍が集会で使ってる神社だ。
今日が集会の日かどうかは分からないが、誰にも見つからないうちに片付けて帰らなければ最悪の場合、色んなヤツに捕まる。
こんなダサイ(正道に勝手にカスタマイズされた)制服でみんなに会うわけにはいかないのだ。
私はブレザーが良かったのに!!
丈の長いセーラー服スタイルにしやがって!!
不良=スケバンって、昭和丸出し過ぎだろ!
こんな姿見られたら絶対笑われる!
「悟!もうすぐ日が暮れるから、サクッと終らせるよ!!」
今回の任務は神社に増えてきた低級の呪霊を片付けるだけでいいらしいから簡単だろう。
「あ?何でお前キレてんの?」
「何でもない!」
早速、補助監督に帳を下ろしてもらって、出てきた呪霊を呪力を込めた拳と足の蹴り技で片付けていく。
高専に来る前から武蔵神社にはちょくちょくエマと集会について行ってたけど………
前に来た時より、呪霊の数が多くなってる。
これは、マイキーに寄せ付けられているんだろうか。
そんな考えが過る。
真にぃは呪霊を寄せ付けにくい体質だったけれど、どうやらマイキーはその逆なのだ。
それが分かったのは真にぃが亡くなってからだった。
それまではたぶん、真にぃのお陰で避けられてたんだろう。
けれど、真にぃと言うストッパーがなくなった今は放っておくと呪霊が寄って来やすくなっているのだ。
「流石低級、楽勝だね。3級のお前に来る依頼なだけある」
呪霊の気配がなくなった頃、そんな声がして上を見ると木の枝に座って悟が優雅に空を見上げていた。
コイツ、手ェ抜いてサボったな!?
「今回、私に依頼が来た理由は呪霊が低級だからってだけじゃないよ。っていうか悟、アンタサボってたでしょ?早く終らせるって言ったじゃん!!」
「別に急ぐ必要なくねぇ?それに、俺オマケみたいなもんだし。先生もお前が主体となってやれって言ってただろ」
「急ぐ必要があるから言ってんの!帳も上がったし帰るよ!!」
ズンズンと大股で境内の階段を降りようとした時、ブォン、ブォンとバイクのエンジン音がしていることに気が付く。
「げっ!」と足が止まる。
「どうした?」と木から降りてきた悟の声が近付いてくる。
「あー!もう!最悪だ!!」
私の声が辺りに響いた。
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月見(プロフ) - ミルねこさん» ありがとうございます!こんな内容にしたら面白そうだな〜と思って書き始めたお話を気に入って貰えて嬉しいです(*^^*)最近は更新サボってしまっていたので、ここから少しずつまた再開していきますね! (2022年8月23日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 好きだー!!この小説が好きだと叫びたい!(もう叫んでる)このコラボ私得でしかない…!作者様ありがとうございます。続き待ってます! (2022年8月23日 14時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ツッコミ担当紫音さん» コメントありがとうございます!!面白いと言ってもらえて嬉しいです(*^^*)少しずつ更新していくので、よろしくお願いします! (2022年4月9日 6時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ツッコミ担当紫音 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!!続きが気になります!頑張って下さい! (2022年4月9日 0時) (レス) @page19 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - とちこさん» 前作に続き今作も読んでいただき、ありがとうございます!また楽しんでもらえるよう頑張りますね(*^^*)これからもよろしくお願いします😌💓 (2022年4月8日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見 | 作成日時:2022年4月2日 10時