2005年─7月上旬 悟と任務 ページ19
「オマエたちに任務だ」
入学して3ヶ月。
ジメジメした梅雨が終わって少し経った頃の放課後、正道から呼び止められたかと思うとそう告げられた。
「何でコイツと一緒なんだよ」
隣の悟があからさまに嫌そうな声を出す。
「Aは3級だから単独任務は不可能だ。それくらい知ってるだろ」
「仲良しの硝子と組ませればいーだろ」
「硝子は反転術式が使える貴重な人間だ。前線に出すわけにはいかんのだ。それに、戦闘には不向きだしな」
確かに、硝子はいつも体術系の呪術実習サボっ………じゃなくて、見学してるもんね。
「じゃあ何時もみたいに歌姫とか、二、三年の先輩方に頼めばいいだろ」
その言葉に入学した日、食堂で歓迎会をして貰ったときのことを思い出す。
歌姫先輩しっかりしてたし、優しかったな〜
あれから廊下とか食堂でちょくちょく会ったり、任務で一緒になったら良くして貰っているけれど、最近は全然会えていない。
「残念ながらみんな他の任務に出てる」
「じゃあ、先生が行ってやれよ」
「俺は用事がある。今日暇なのはオマエしかいないんだよ」
ウゲェと舌を出す悟。
「暇なのは悟だけだって」
プププッと笑うと睨まれた。
「言っとくけど、オレは昨日も一昨日も任務だったんだからな？分かるか？特級は引っ張りだこなんだよ。有り難く感謝しろ」
「はいはい、感謝してますよー」
「A、今回の任務はお前に直々の指名が来てる。お前が主体となってやれよ」
悟に適当に返事をすると、正道がそんなことを言うので私の頭はハテナで埋め尽くされた。
「ん？3級の私に指名？？そんなことあるの？」
「今回のようなケースは特別だ。お前の方が色々と都合がいい」
「いやいや、正道どゆこと？」
「行けば分かる。あと、学校では先生と呼べ」
「えぇー！」
「親しき仲にも礼儀ありだ。ほら、さっさと行け」
そう言った正道にシッシと追い払われるように私たちは校舎をあとにした。
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月見(プロフ) - ミルねこさん» ありがとうございます！こんな内容にしたら面白そうだな〜と思って書き始めたお話を気に入って貰えて嬉しいです(*^^*)最近は更新サボってしまっていたので、ここから少しずつまた再開していきますね！ (2022年8月23日 22時) (
レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 好きだー！！この小説が好きだと叫びたい！（もう叫んでる）このコラボ私得でしかない…！作者様ありがとうございます。続き待ってます！ (2022年8月23日 14時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ツッコミ担当紫音さん» コメントありがとうございます！！面白いと言ってもらえて嬉しいです(*^^*)少しずつ更新していくので、よろしくお願いします！ (2022年4月9日 6時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ツッコミ担当紫音 - 初コメ失礼します。とっても面白いです！！続きが気になります！頑張って下さい！ (2022年4月9日 0時) (レス) @page19 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - とちこさん» 前作に続き今作も読んでいただき、ありがとうございます！また楽しんでもらえるよう頑張りますね(*^^*)これからもよろしくお願いします😌💓 (2022年4月8日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2022年4月2日 10時
