腹立たしくも楽しい_ムカつくの間違い ページ18
呪術実習のあと、教室の机で悪態を付く。
「そんなに悔しかったのかい?」
隣の傑が机に肘を付きながら顔を覗き込んできた。
「当たり前だろ」
「まぁ、でも悟の過信が招いたことだよ」
「特級の俺が同じ特級のオマエならともかく、3級術師に負けるとは思わねぇだろ」
そうだ。
特級の俺が何でチビでひょろい3級術師の女に負けるんだよ。
「えっ!?傑も特級なの!?」
俺らの会話に席からガタッと立ち上がったAが反応する。
コイツ、んなことも知らねぇで入学してきたのか。
まぁ、特級はそう中々いるもんでもねぇけどな。
「特殊な術式だからね」
「なるほど」
「そう言えば硝子は実習参加してなかったけど、なんで?」
「私は戦うとか無理。その代わり、怪我したらすぐに私の所に来なよ。反転術式で直してあげるからさ」
「硝子、反転術式使えるの!?」
「うん」
「す、凄い………」
「硝子は無理する必要はないけど、それでももう少し積極的に参加した方がいい。何かあったとき、自分の身は自分で守るしかないからね。それから、悟は力を過信しないこと」
俺が考え事をしている間にそんな会話が頭上を飛び交ってイライラが募る。
すると、突然視界にAが現れて俺の顔を覗き込んでくる。
「私に負けたことそんなに悔しいんだ?」
その姿に一瞬ドキッとして、でもそんな自分に腹が立ってくる。
大体、ドキッって何なんだよ。
さっきから調子狂う。
どこか面白がるような、ニヤニヤしたAの顔。
どう考えてもムカつくの間違いだろ。
「うるせぇ」
「言ったでしょ?人を見た目で判断しちゃダメって。それと負けない自信もあるって」
「勝てないかもしれないとも言ってただろーが」
「いやぁ〜、まさか勝てるなんてねー」
あははっ、と笑ってみせる目の前の女。
あー、やっぱりすげぇ腹立つ。
「一回勝ったぐらいで調子に乗んなよ」
「そっちこそ。私のことバカにするのやめてよね!」
そう言ってフンッと顔をそらされた。
何で俺が話すとお前はいつも怒るんだよ。
イライラしながら、授業が始まるまで傑越しに彼女のことを見ていた。
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月見(プロフ) - ミルねこさん» ありがとうございます!こんな内容にしたら面白そうだな〜と思って書き始めたお話を気に入って貰えて嬉しいです(*^^*)最近は更新サボってしまっていたので、ここから少しずつまた再開していきますね! (2022年8月23日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 好きだー!!この小説が好きだと叫びたい!(もう叫んでる)このコラボ私得でしかない…!作者様ありがとうございます。続き待ってます! (2022年8月23日 14時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - ツッコミ担当紫音さん» コメントありがとうございます!!面白いと言ってもらえて嬉しいです(*^^*)少しずつ更新していくので、よろしくお願いします! (2022年4月9日 6時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
ツッコミ担当紫音 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!!続きが気になります!頑張って下さい! (2022年4月9日 0時) (レス) @page19 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - とちこさん» 前作に続き今作も読んでいただき、ありがとうございます!また楽しんでもらえるよう頑張りますね(*^^*)これからもよろしくお願いします😌💓 (2022年4月8日 22時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見 | 作成日時:2022年4月2日 10時