君の隣に 1【東リベ×呪術廻戦】

2005年─春 入学 ページ11

2005年 春。

私は高校進学と共に東京都立呪術高專へ入学。


これまでの友だちとサヨナラをして、表向きは宗教系の学校へ行くと知ったクラスメイトは好奇の目を向けてきた。

幼い頃から“変なものが見える”と打ち明けたりすれば、同じ目で見られてきたので多少慣れているから対して気にしていない。

けれど寮での生活を決めていたので、家族や東卍のみんなに会えなくなることには寂しさを覚えた。


それに、今年の新入生の中には呪術界で大変有名な御三家の五条がいるらしい。


ナメられたら終わりだ。


いくら御三家ったって、私は不良たちに囲まれて育ったんだ。

呪術じゃ敵わなくても喧嘩じゃ負ける気がしない。

お爺ちゃんの道場で稽古を積み、正道の稽古で経験も積んだのだ。


だからナメられないように頑張る！

やれる！やるぞ！！


謎に意気込んで教室のドアを空けるとまだ誰も来ていなかった。


室内には机が4つ。


「は？………4つ！？」


待て待て待て！
新入生って4人なの！？

え？幾らなんでも少なくない！？


確かに正道から呪術界は人手不足だとか聞かされてきたし、世間的に知られていないとは言え、10人くらいはいるものだと思ってたよ！？


「嘘でしょ…？」

思わず独り言を溢す。


他の3人のうち、女子は何人いるんだろう………

一人くらい女の子が居て欲しいところだ。


あ、でもなー


女子ばっかりっていうのも面倒だよねー

「はぁ」とため息を付く。

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