＊Shokichi side ページ23
.
あの事件以降はまったく外に出ず、
飯も食えない、眠れない……と完全に引きこもったA
それは一週間たっても2週間たっても、
「A……」
『……。』
口を閉ざして、まったく何も喋ってくれない
見た目もすっかりやせ細って
どう見ても健康には見えなかった
心配してEXILEのメンバー達がお見舞いに来ても面会謝絶状態
流石に見かねたHIROさんは、ある日何を思いついたのか
紙とペンだけを持ってAの家に訪れた
「？……これで何をするんですか？」
H「A、今思ってる気持ちを全部書いて」
感情を閉ざしたAに向かってそう言った
『……何も、ない』
小さい声だったけど、Aの声を久しぶりに聞いた
H「何もないって思えるってことはそうだと思ってるからだ。……少しずつでいい、ちょっとずつ、自分が感じたことを書いていって」
それだけ言って帰っていった
『……しょーきち、』
「なに、A…」
声を震わせながら俺の名前を呼ぶAに
なるべく優しい声色で返事を返す
『……お兄ちゃん、もう…いないんだよね、…？』
「………うん、」
確認するように、小さな声でそう問いかけてくる
『……そっか。……ならさ、』
＿＿将吉だけは、私のそばにいてくれる？
無表情だったけど、真っ直ぐに俺を見つめてそう聞いた
「当たり前だろ……っ」
くしゃ っとAの頭を優しく撫でる
俺が、こいつを支えてやらねぇと
そしてAは時間はかかったけど、
徐々に感情を取り戻していった
『……ひろさん、』
H「おぉ、書けた？」
『……ん。』
喋り方は前みたいにハキハキとしてないし、
ちゃんと話すことも少ないけど
一歩 一歩、Aは自分を必死に取り繕っていた
壊れないように、
もう悲しい思いをしないように
きっと必死だったんだろう
沢山の経験をしたからこそ
Aの言葉には力があった
客観的に物事を捉え、他人の気持ちを
細部に表現した繊細な文字たち
それが今のAの作詞家への第一歩と
感情を文字にすることで
心のケアにもなった
だけどどうしても、
.
.
笑顔だけが、
Aから取り戻せない＿＿。
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瑠理香 - 主人公ちゃん、こんなつらい過去があったんですね泣。 部活の遠征、頑張って下さい(/・ω・)/ (2015年5月3日 16時) (
レス) id: f8c7f97da8 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。ゆっくり待っています。 (2015年5月2日 11時) (レス) id: 83b7a84a10 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。どうなるか気になります。 (2015年5月1日 7時) (レス) id: 83b7a84a10 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 続きが気になります。 (2015年4月30日 19時) (レス) id: 83b7a84a10 (このIDを非表示/違反報告)
アルト(プロフ) - 続きが気になります！大変だと思いますが頑張って下さい！ (2015年4月29日 23時) (レス) id: 1ba4a0e5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おたま
| 作成日時：2015年4月25日 20時
