My treasure house 2

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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ






『ん、……』






耳障りな目覚ましの機械音で目を覚ます






今日は久しぶりに仕事も誰かと出かける
予定もない、普通の朝。






眠い目をこすって寝間着から
ラフな私服に着替えリビングへ向かった






時間が早く、まだ誰も起きていない
リビングはしんとしていた





『朝ごはん……、』





作らなきゃ。






そう思ってキッチンへ向かう








『え……、』








なんと冷蔵庫の前に







『健ちゃん！？』









健ちゃんこと、山下健二郎が眠ってました。









えっ！？なんで！？







とにかく風邪をひいたら困るので急いで起こす








『健ちゃん、健ちゃん！起きて！』


健「んん〜……なんやぁ……zzz」


『なんやぁじゃなくて！風邪引いちゃうよ！』


健「zz」







なかなか起きてくれない健ちゃん。

このままじゃ本当に体が冷えて
風邪ひいちゃうかもしれない……






そう思って私は部屋から毛布を持ってきて
そっと健ちゃんを包み込むようにかけてあげた





……それにしても何で冷蔵庫の前で寝てたんだろう。






真相を探ろうにも当の本人は寝てるし！








しかも朝ごはん作ろうにも冷蔵庫開けられない！
ということに気づいて、結局健ちゃんを起こすことに







『健ちゃん、おーきーてー！』


健「ん、……」




『朝だよ、今日もトレーニングあるんでしょ？』






昨日エリーと健ちゃんは、仕事で帰るのが遅くて夜会えずに先に寝てしまったけど、
確か今日はパフォーマー組は朝から
トレーニングがあると直人さんから聞いていた。





揺すっても軽く叩いても寝ぼけているようで


ちっさい声でたまに起きては“A？”とか、“あさ、……”や、“とれーにんぐ……”とかブツブツ言っているのが聞こえる








『もー……健ちゃんが起きてくれないと皆の朝ごはん作れないよ』






そう言って少し顔を
健ちゃんの耳元に近づけて言った







わ、顔綺麗だなぁ……






と思ったのも束の間、今まで閉じていた目を
ぱちっと大袈裟にいきなり開けた









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