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隆「おー、Aだったか。どうしたー?(笑)」
電話口からはいつものように明るく喋る隆くん
だけど今の私にはどこか
無理しているようにしか聞こえなかった
『んー、なんか隆くんの声が聞きたくなって笑』
隆「……そっか、嬉しいな〜」
なんて言ったあとに
隆「……臣から何か聞いた?」
悲しそうな声だった
『……うん、少しだけ。』
隆「そっかそっか、……うん、……今日ね、めっちゃプロデューサーさんに怒られちゃった」
『うん…』
隆「いつもみたいに歌いたいのに調子でなくて、……そしたら余計なことばっかり考えちゃって、」
情けねぇな、俺。って大きな溜息を吐く
違うよ、そんな悲しいことを
思い出させたかったんじゃなくて
『ね、隆くん…』
隆「ん?」
『何か、歌って?眠れないの』
唐突にこんなこと言い出して
なんだこいつって思うかもしれない
『隆くんの声、優しくて大好きだから。聞きたいの…』
隆「……うん」
それでも今は隆くんの歌が聴きたかった
_____
歌い終わったあと隆くんがぽつり、
隆「……A、ありがとな」
『ん?なにが?(笑) こちらこそ!歌ってくれてありがとね^^』
心無しか隆くんの声も先程より
なにか吹っ切れて聞こえた
『あ、……隆くん明日も早いよね?』
時刻ももう0時近くを指している
隆「うん、……はぁ〜、Aに会いてぇな」
『ふふっ、私もだよ^^ 隆くん、明日も頑張ってね!明日は隆くんの好きなもの作って待ってるね』
隆「あぁ、ありがとう。……おやすみ、」
『おやすみなさい』
電話が切れる前、かすれ声で
___好きだよ、
深く愛おしそうに隆くんが
言ったことを私は知らなかった
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おたま(プロフ) - コメントありがとうございます!そして応援も本当に感謝です(T_T)♪ 続編でもどうぞよろしくお願いします! (2015年3月26日 10時) (レス) id: 64dd27ba33 (このIDを非表示/違反報告)
おたま(プロフ) - ゆうぽむさん» 学校終わるの早かったんですね!いーなー(笑) 応援、本当にありがとうございます!続編でも頑張ります! (2015年3月26日 10時) (レス) id: 64dd27ba33 (このIDを非表示/違反報告)
おたま(プロフ) - 美憂さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです!続編でもよろしくお願いします<(_ _)>♪ (2015年3月26日 10時) (レス) id: 64dd27ba33 (このIDを非表示/違反報告)
おたま(プロフ) - さえさん» きゅんきゅんしてくださって嬉しいです(;д;)♪ 続編でもよろしくお願いします! (2015年3月26日 10時) (レス) id: 64dd27ba33 (このIDを非表示/違反報告)
二次元少女(プロフ) - 更新頑張ってください!まだまだこれからもシェアハウスして欲しいです!応援してますので!頑張ってくださいね! (2015年3月26日 1時) (レス) id: 80754e1159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おたま | 作成日時:2015年2月18日 12時