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『グルッペン返して』
｢…返したら風呂入ってもう寝ろ｣
いや、お前は私のオカンか。と思わず突っ込んでしまえばギロっと綺麗な顔に睨まれる。ひぇ〜。
もうこれは頷かないと返してくれそうもないので渋々"分かった"と伝えると手に紙が戻ってきた。おかえり会議資料。
｢ほら風呂入れ｣
本気で君は私の何なんだと問いたい気持ちを抑えて大人しく風呂に入り、髪もそこそこに拭いて化粧水や乳液を顔に塗る。それが終わってソファーに座るとグルッペンが髪の毛を乾かしてくれる。その手は優しくて高確率で眠りの世界へ誘われる。
何処の世界に髪の毛を乾かしてくれる幼馴染がいるんだって思うよね。私も最初は思ったけど流石に3ヶ月もされると慣れてしまった。
今日も例の如く温もりと疲労感に抗うことなど出来ず、ドライヤー中に船を漕ぐ。"もうちょっと我慢しろ"って聞こえたけどもう無理、限界。グルッペンの言葉も無視して下がる瞼を素直に閉じた。意識が完全に落ちる前に彼が笑った気がしたがそんなのはもう知らない。
この幼馴染は私にとことん甘い。贔屓目を無しにしても。他者には冷酷な印象を持たれやすいが、内に入れた者へ見せる甘さや弱さは普段からは想像もつかない。
まぁ、それは彼と私の友人にも共通して言えることだが。不運続きの私に対して距離感が可笑しい人達が基本多いのだ。それすらも慣れてしまったのだから慣れってやっぱり怖いよね。
『……おや、すみグルッ…ペ…』
｢あぁ、おやすみ｣
明日はどうか、普通に過ごせますように。
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『…終わったｧ！』
今日はなんと奇跡の定時上がり。嫌な上司からの押し付けや大きなミスをする事もなく、すっぱりと時間内に仕事が終わったのだ。嬉しすぎて帰り支度も早くなる。
上機嫌のまま同期や先輩に挨拶をし会社から出る。いやぁ、晴れやかな気分だ…明日は久しぶりに仕事も休みだし、もしかして私の運勢今いい感じじゃないの？
こんなに足も軽やかだし、このまま飲みにでも行っちゃおうかなぁと建物から出た所で気づいてしまった。
青いヨレヨレのスーツを着た一人の男に。
｢……おっAちゃんお疲れ。待っとったで｣
『残念私は待ってなかったんだよなぁ…鬱くん』
前言撤回。やっぱり今日の運勢最悪かもしれない。
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える＠脅威に赤スパを投げたい - 幼馴染尊いな〜 (2022年6月3日 14時) (
レス) @page1 id: b0f292a436 (このIDを非表示/違反報告)
おたま(プロフ) - つむ(^p^)**さん» わ〜！！コメントありがとうございます！！幼馴染設定大好きなんですよね良いですよね(握手)…！これからも更新頑張ります！宜しくお願いします！^^* (2022年1月29日 0時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(^p^)** - コメント失礼します！不運な夢主ちゃん…か〜わ〜い〜い〜！(？？？)個人的に、総統様の幼馴染みというところがえもい()と思いました！(幼馴染みって良いですよね〜！)これからも更新頑張ってください。応援してます！ (2021年1月7日 1時) (レス) id: 747155de06 (このIDを非表示/違反報告)
おたま(プロフ) - ぴーまんさん» コメントありがとうございます。一応オリフラは外してあるのですが何か不具合が有りましたでしょうか？(;_;) (2020年2月18日 0時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん - えと、オリフラついてませんかー？内容、すごく面白くて良いと思います！これからも更新頑張ってください！ (2020年2月17日 23時) (レス) id: 5abc542d93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：団子侍
x他1人 | 作成日時：2020年2月16日 23時
