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壁に手をつきながら少しだけ前かがみになると煌びやかに光る髪が目に入った。
｢シッマーー！！｣
隣で大きな声が聞こえて思わず後ずさる。彼に、彼というのはさっき名前を呼ばれたコネシマくんにバレたらこじれてややこしくなりそう。バクバクと、ときめいてではなく驚いて煩くなる心臓を抑える。大きく息を吸って吐くと梅雨時の少しジメッとした空気が肺に入っていく。
｢A、なんで下がるん。｣
｢びっ、くりするでしょ！？｣
｢ほら、手ぇくらい振っとこ！｣
彼に腕を掴まれて窓際まで連れていかれる。掴まれたままの腕を上に挙げられて手を振るように促される。手を振ると、コネシマくんは目を細めて私が誰か確認しているよう。そりゃそうでしょう。
ロボロくんとはそこそこ仲が良くとも、コネシマくんとは全く喋ったことないし、喋りたいとも思わないし。へらっと愛想笑いで振り返したコネシマくんを見て、ロボロくんは嬉しそうな顔をした。
｢認識くらいされたんちゃう？｣
｢うん……手、離してもらってもいいかな。｣
｢うわ、ごめん！｣
ぱっと離された腕は彼の指の形の赤みを持っていてじわじわと熱い。耳まで暑くなっていそうなのは、眩しすぎる夕日のせい。
｢俺、後方支援得意やから。｣
｢ん？｣
｢協力したろ。Aとシッマをくっつけたる。｣
｢やる気満々じゃん。｣
｢仲いい友人同士やからな。｣
やる気に満ち溢れた瞳と、彼が紡いだ私と彼の関係性。突きつけられた現実は想像していた通りのものだったけど、想像していたからと言ってダメージが無いわけではなかった。友人という関係性を辞めなくてはいけない。だから
｢お願いね、ロボロくん。｣
これを機に絶対に意識させてやるんだ。私は彼と同様にやる気を満ち溢れさせていたと思う。頑張れ、私！
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れいん(プロフ) - 守りたい君凄く良かったです！壁がある話が好きなので、どストライクでした!!それと、続きがめっっっっちゃ気になります!!! (2018年7月1日 1時) (
レス) id: 3ac9bf0b7c (このIDを非表示/違反報告)
からわさ(プロフ) - 翠音さん» コメントありがとうございます！！甘酸っぱい感じで書きたかったのでキュンキュンして頂けて嬉しいです...！！これからもよろしくお願いします！ (2018年6月18日 23時) (レス) id: 4be6bd897c (このIDを非表示/違反報告)
からわさ(プロフ) - とももさん» コメントありがとうございます！自分でも気に入っているのでうれしいです！続きは書くかは未定ですがまた書いたら見ていただけると嬉しいです！ (2018年6月18日 23時) (レス) id: 4be6bd897c (このIDを非表示/違反報告)
翠音(プロフ) - あぁ〜、コネシマさんありがとうございます...コネシマさん大好きすぎてキュンキュンしてました... (2018年6月16日 9時) (レス) id: fe12b8e0a9 (このIDを非表示/違反報告)
ともも(プロフ) - シッマのお話が好きすぎて…続きがあるなら読んでみたいです！ (2018年6月16日 1時) (レス) id: 5c3f676089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：からわさ | 作成日時：2018年6月10日 11時
