【歌い手】Secret Love【ＸＹＺ】 (ページ11)

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少し話をして2人が帰った後、私はあるところに電話をかけた。

『この番号にかけるのも久しぶりだな....』

その番号を電話帳から探して電話をかける。

ラッキーなことに数コールで出た。

[A！！？]

『久しぶり。赤飯』

[おぉ！ほんまにAや！今日ライン来たときびっくりしたｗｗ]

『私以外に誰がいるのよ。全く....』

私がこう言うと何も返事が返ってこなくて....

そしてスマホの向こうで息を吸う音が聞こえてきた。

そして

[........元気にしとったか？]

『ふふっ若い者の力舐めないで頂戴？』

[俺こんなこと言うタイプやったかなぁ～？]

『三十路すぎて感傷的になってるんじゃないの？』

少し嘲笑いながら言うと、そうかもな...と認める赤飯。

本当に感傷的になってるんじゃないの....？

[それで？何で俺に電話してきたん？]

『.....私、歌い手として再活動したいの』

[...............え？マジで？ほんまに？]

『まだ決まった訳じゃない。ただ「したい」っていう個人的な感想なだけ』

伝説の歌い手なんて呼ばれているけれど、みんながみんな私のことを好きな訳じゃない。

もちろん、何で戻ってきたの？って言う人も絶対にいる。

[俺は絶対賛成！！今すぐ戻ってきて欲しい！！]

『ありがとう。でも今は無理.....かな』

[何でや？お前なら今すぐにだって.....]

『私ももう社会人なの。仕事もしてるからとにかく今やってる仕事を終わらせない限り...』

[何か意外にしっかりした理由やってびっくりしたわ。前までは「レポートが！！」なんて言っとったのにな...]

『赤飯うるさい』