4Hz ページ6
学校の授業中、ふと思い出したのは万里に貰ったチケットのこと。
耳が聞こえない、ということで必ず家のテレビには字幕が付いている。
だが舞台に字幕はない。
果たしてそんな状態で楽しめるのだろうか、と。
空席を作るのも申し訳ないし、やっぱり今からでもお断りを...そう思ったが私は万里の連絡先はおろか、あの大きな家までの行き方を知らない。
猫が無事か、それに必死で周りを見ていなかったから道はさっぱり覚えていない。
(やらかしたな......)
ペンを指先でくるっと一回転させ、大きめに息を吐き出す。
そんなことを考えていると授業は終わり、生徒が動き始めた。
これで私が今日受ける分の授業は終了。帰ってからお母さんに相談してみよう。
.
「ただいまー」
[お帰りなさい。どうかしたの？]
流石母、娘の顔には敏感ですか...
少し悩んでからあのチケットを取り出した。
[舞台のチケット？興味なんてあるの？]
「人から貰ったの。行こうか悩んでて」
そう伝えると帰ってきたのは安直すぎる返事だった。
[貴方が少しでも興味があるなら行けばいいじゃない]
目を丸くすると母はニッコリと笑った。
少しでも興味があれば、か......
「そうだね、ありがとう。行くことにする」
チケットに書かれた日付は2日後。少しでも舞台の勉強をしてみよう。
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瑠威神(プロフ) - 夜分遅くにコメント失礼します。初めまして、留威神と申します。楽しく読ませて頂きました。京様のご都合がよろしければ続きをお願い致します。無理言ってしまい申し訳ございません。楽しみにお待ちしております。 (2021年10月8日 3時) (
レス) @page11 id: f19e899b2c (このIDを非表示/違反報告)
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