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9枚目 ページ10

〜そらるside〜

「いやードキドキした」

「その割には普通そうでしたけどね」


下校中、話題になっているのは昼休みの間接キスの話。

ちなみに委員の仕事があるとかで彼女は居ない。


「どうします?桜の木、寄って帰りますか?」

「うん。何か最近桜の木寄ってからじゃないと登下校が出来ない」

「あー…何となく分かります」


他愛もない話をしながらいつもの丘に向かう。


ポタリ


不意に制服に小さなシミが出来た。

俺とまふまふは同時に空を見上げる。


「雨……」

「どこかで雨宿りしていくか」


近くにあったコンビニに駆け寄り雨宿り。


「これ位なら桜散らないか」

「どうでしょうかね……まるでこの雨、催花雨みたいですね」


ふふ、と笑いながらまふまふは言う。


「さいかう………?」

「えっと…遥に早く咲けって花をせき立てるように降る雨のことです」

「へー……もうすぐで桜も満開だしな」

「あれだけ咲いてても満開じゃないなんて凄いですよねー」


確かに。

今でも十分咲いているし十分綺麗なのだ。

でもまだ満開ではない。

つぼみがいくつか残っているのを俺達は知っている。


「雨止みましたよ!」


コンビニから出て、空を見上げると雲の隙間からうっすらと太陽の光が差し込んでた。


「綺麗だな……」

「ですね……」


雨はすっかり上がっていた。

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(プロフ) - 月夜さん» そう言っていただけて光栄です!最後まで読んで下さりありがとうございました! (2018年7月19日 17時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 最高でした、とても感動してつい涙してしまいました。とても良かったです (2018年7月19日 15時) (レス) id: 56b5102f12 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アオイさん» ありがとうございます! (2018年7月2日 14時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 最高でした………めっちゃ感動しますね(´Д⊂ヽ (2018年7月2日 7時) (レス) id: 0836a54460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:ないよ  
作成日時:2018年3月14日 20時

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